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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第23話 ウォール・ローゼ攻防戦A 〜ウトガルド城と彼女の諱〜
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からこそ、壁が破られた、と言う仮定自体が間違っている可能性がある》
!?いやいや、壁内に巨人が出現したって事は、壁が破られたってことじゃあ…。
《普通はそう考える。
けれども、タイミングがおかしすぎるのだよ》
は…?
《シガンシナの時もそうだ。
別の所から壁に直接穴を開ければいいものを…超大型と鎧は態々突出したシガンシナ区の外門と内門を破壊し、巨人たちと共に侵入した。
100歩譲って、それが偶々だったらまだしも、トロスト区でも同じ行動をとったことには違和感を隠せない》
…そう、だな…。
これは…壁に直接穴を開けられない理由があるという事か?
《おそらくはそうだろう。
そうなると、今回の巨人出現にも違和感が出てくるだろう?》
ああ、超大型と鎧に壁自体を破壊できない理由があるのなら、それは超大型と鎧の協力者たちも同じ。
そして、他の勢力があったとしても、攻めてきているのはこの2体と協力者のみであることからこの2体を抱き込んでいる勢力が一番大きく、他は手出しできず、壁も破壊できない。
つまり、壁は破壊されておらず、何らかの方法で巨人が壁内に出現したと考えるべき、ってことだな?
《その通りだ。
ただ、巨人出現のプロセスが判明していない為、どうやって巨人が出現したのかが不明なままなのだがな》
『森羅万象』や『解析鑑定』でも正体は判明しなかったのか?
《ああ、不明なままだ。前に君とヒョウが立てた『巨人が人間である』という仮説があるが、それも確定しているわけでは無い。超大型巨人のような知性巨人だけが例外な可能性もあるからね》
…そうか。
あの時はそう信じて行動してたが、解析結果でまともなものが出るまであまり鵜呑みにしないほうがいいな…。
まぁ、今はそれを考えている場合じゃあない。
さっさと他の班の人たちと合流しねぇと…。
《…!ハチマン、現在地から北西の方向で複数の魂が重力操作の干渉範囲に入った。
魂のエネルギー量からして我々と同じ人間とそれを乗せている馬だろう。
隊列を組んで移動している様子から、おそらく兵士たちだと思われる》
それを聞き、思わず北西の方角を見る。
すると、
「!ミケ分隊長、松明の明かりが見えます!」
「!本当か!」
そこには、ガスターの言う通り隊列を組んで動く松明の明かりがあった。
俺たちは松明の火を消さぬよう気をつけながら、急いで北東方面へ馬を走らせた。
《…それでいい。君は、まだ知らなくていいのだ。
彼らの…巨人の正体を知れば、例え無知であった自分自身と愚か者を殺しているとしても…君は、愚かなほど心優しい君は…自身の責任を感じ戦い続けて、いつか壊れてしまうだろう。
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