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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第12話 トロスト区襲撃A 〜ソウルの覚醒〜
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ミカサはアルミンの名を呼ぶ。その瞬間、僅かだがアルミンの身体が
怯えたようにビクッ、と震えた。
ミカサ「アルミン・・・、怪我は無い?大丈夫なの?」
アルミン「」コク
ミカサ「エレンはどこ?」
刹那、アルミンの両目からはダムが決壊したかのような大量の涙を流す。
ミカサは、アルミンの表情に驚き、最悪を考えてしまい固まってしまう。
アルミンは顔面蒼白にしながら、悔し、憎しみ、恨み、失望、自分を責める
自責の念と共に抑えきれない涙とともに、掠れた声を辺りに響かせた。
アルミン「僕たち・・・、訓練兵・・・34班―――
トーマス・ワグナー、ナック・ティアス、ミリウス・ゼルムスキー、
エレン・イェーガー以上4名は自分の使命を全うし・・・、
壮絶な戦死を遂げました・・・!」
アルミンの悲痛な声が、生きることを諦めていた彼らの耳に入る。
誰もがアルミンの一言一句に聞き入り静まり返る。
訓練兵2「そんな・・・。」
訓練兵3「34班はほぼ全滅か・・・。」
訓練兵4「俺たちもまともに巨人とぶつかればそうなる・・・。」
巨人に対する恐怖が、伝染する。
アルミン「ごめんミカサ・・・。エレンは・・・、僕の身代わりに・・・。
僕は・・・、何も・・・できなかった・・・。すまない・・・。」
震えた声帯、身体、アルミンは自分の不甲斐なさを痛感し、
唯一の友を見殺しにしたことの後悔で一杯だ。
嘆くことしかできないアルミンの耳に届いたのは、恐ろしく冷たい声だった。
ミカサ「アルミン落ち着いて。今は感傷的になっている場合じゃない。」
アルミン「えっ?」
感情がまったくこもっていない声。そんな声を出したミカサにアルミンは驚いた。
ミカサ「さぁ立って。」
ミカサ「マルコ! 本部に群がる巨人を排除すれば、ガスの補給ができて
みんなは壁を登れる。違わない?」
マルコ「あ、あぁそうだ・・・。し、しかし、いくらお前がいても・・・、
あれだけの数は・・・、ミカサ「できる!!」
マルコ「え・・・!?」
ミカサ「私は・・・強い。あなた達より・・・、強い。すごく強い!
・・・ので私は、あそこの巨人共を蹴散らす事ができる・・・。
例えば・・・、一人でも・・・。」
ミカサは刀身を天にかかげ、億劫に沈む彼らを鼓舞するように声をあげる。
ミカサ「あなた達は・・・、腕が立たないばかりか・・・、臆病で腰抜けだ。
とても残念だ・・・。ここで、指をくわえたりしてればいい・・・。
くわえて見てろ。
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