暁 〜小説投稿サイト〜
やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第9話 訓練兵団C
[4/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「?うん、分かったけど・・・。」

 ハチマン「じゃあ、頼んだぞ。」

 クリスタ「う、うん・・・。」

 クリスタにそう言い、俺は鹿の解体作業を始めた。

 鹿を解体する際、大きな外傷がみられたり、足取りがおぼつかなかったり、
 脱毛や痩せ、衰弱が著しい鹿は、食肉活用とするのは避けたほうがいい。

 何かの感染症にかかっているかもしれないからな。

 できる限り、生きた状態での鹿の様子をよく確認して判断すると良い。

 本来は疑わしいものは廃棄とすることが前提で行動した方がいい。

 また、外観や皮下において、化膿・水疱・腐敗・ただれなどが
 見られる場合や、ダニ類等の外部寄生虫の寄生が多すぎる場合も
 食用とするのを避ける。

 これも変に腹を下したり、寄生虫のお世話にならないためにも必要なことだ。

 ・・・今回の鹿は、どうやら良い健康状態のようだ。

 異常者オカシナモノの解析鑑定の結果、一切病気にかかってない。

 次に、鹿の動きを封じるため、獲物の足や首に骨操作で作った骨のロープ
 をかけて引っ張り、保定する。

 そして、心臓上部の頸動脈から放血させる。

 ちなみにポイントは、速やかに血管以外の組織をできるだけ損傷しないように
 行うこと、放血のための刃の刺入口はできるだけ小さくし、
 必要最小限にすることだ。

 放血の際は、足から吊るしたり、傾斜で頭側を下にしたりして、
 血が流れ落ちていくようにする。

 出てきた血液は、またまた骨操作で作った容器に保存しておく。

 これにも、解析鑑定をしておこう。

 最初の工程を終わらせたら、次、シカの体表に付着した泥や血、
 ダニなどを水で洗い流す。

 今は水が支給品の水少量しかないが、俺は、少しだがその水を使う。

 実は、教官は少量だといったが、それは一人分。

 しかもその水の量は、前の世界でいう500mlペットボトル1本分。

 訓練は、2人1組で参加するので、実質1Lの水が訓練時支給されたのだ。

 到底1週間分には、ほど足りないが、今、500mlもあれば十分血抜き作業を
 行える。

 なんなら、200mlぐらい残せる。

 まあ、そんな話は置いておいて、次の工程、内臓摘出をする。

 まず、腹の中腹から股の付け根にかけて皮を切る。

 このとき、腹膜を破ったり、尿道に傷を付けないように気をつけよう。

 その後、股から胸の方向にかけて腹の皮を裂いていき、胸骨まで皮を切り、
 そこから薄い膜を切ると内臓が見えてくる。

 内臓を傷つけないように刃の先よりも指を先行させ、刃をお腹の内側から
 外側に向けて切り広げて、胸骨を開き、内臓を取り出していく
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ