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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか
パラディ島編 第4話 シガンシナ区進行A
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怯む中、ヒョウが親子へ移動を促す。
 親子は感謝して、先を急いでいった。
 それに続いて、俺たちも耳の中で残る耳障りな声に耐えながら路地裏を進み角を曲がり喰われたであろう人々の亡骸を横目に先へ進むと、ようやく門が視界に入った。

「…よし、あと少し…!」

 希望が見えた、そう思ったとき、

「!おい!大砲準備!巨人が来るぞ!」

 門の前で大砲を撃っていた駐屯兵の言葉が耳に入る。
 またかと思いつつ、一応弓を構えながらそちらを見ると、

「…なんだ、ありゃ…」

 先ほどまで見た巨人とは違った、鎧のような形の皮膚を持つ巨人が大通りから走ってくるのが見えた。

「大砲、撃て!」

ドンッ!

ドドンッ!

 立て続けに放たれた大砲は付近に居た巨人に命中するもその鎧のような皮膚の巨人には当たらず、巨人はそのままこちらに向かって走ってくる。

「くっ…装填!撃てーッ!」

ドンッ!

 今度の弾は走ってくる巨人へ命中した。
 だが…

「なんだ、こいつ!?武器が効かない―――」

 一切の傷を負わず、そんなものお構いなしとばかりにこちらへ猛ダッシュしてくる。

ドンドン…ドンドン…

「くるぞ!巨人が!突っ込んでくる!」

「ッ!」

 突っ込んでくる巨人から逃げるように急いで門を潜る。
 すると、門は巨人のタックルによって粉々に砕けた。

『ハァァァァァァー』

 膝を突き蒸気を吐き出す機関車のような音を口から出し、息を吐く巨人。
 俺たちはギリギリその巨体を身に受けず、どうにか無傷で済んだ。

(…危なかった…。恐らくコイツ相手じゃあこの弓は効きそうにないしな…)

 レンガで出来た壁を易々と破壊する目の前の巨人に危機感を募らせる。
 そうしながらも脇を移動し、どうにかこの場を脱する手を考えようとしていたその時、

「!」

 巨人がこちらを視界に入れた。
 だが巨人は意外にもこちらを無視し、壁内へと走っていく。

「…助かった…のか…?」

「おい、ハチマン!」

 少しの間呆然としていると、ヒョウに名を呼ばれる。
 そして、ここに”死”が蔓延している事を思い出した。

「ハチマン、早く逃げないと…!」

「ああ…だが、逃げるたってどう逃げるか…」

 そう口に出しながら周囲を見渡し、記憶の中を探る。
 そして、北西方向に馬小屋があるのを思い出した。

「!確か…北西方向に…」

「北西…あ!確か、あそこには馬小屋が…!」

「ああ、まだ馬が残ってる可能性に賭けて…行って見るぞ」

「そうしよう、こんな所でまだ死にたくないからな」

 そう言葉を掛け合い、街の外側に沿って北西へと
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