第五幕その五
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「こうして観るのじゃ、しかもじゃ」
「その時にも甘いものはですな」
「欠かせぬわ」
アイスクリームとアイスティーを楽しみながら言います。
「この様にな」
「ですな、やはり」
「このアイスもじゃ」
アイスクリームのお話もします、今食べている。
「まことによい」
「甘く冷たく」
「非常にじゃ」
「殿はお好きですな」
「そこにシロップを入れてミルクも入れたな」
「紅茶ですな」
「これもよい、あとチョコレートもな」
こちらのお菓子もというのだ。
「よいのう」
「そういったものも殿が最初に召し上がられましたな」
「オズの国に来てな」
「そうでしたな」
「だからわしは甘いものが好きでな」
「新しいものがですな」
「好きだからのう」
信長さんは池田さんにお話しました。
「他の者はどう思ってもじゃ」
「そういったものも召し上がられ」
「楽しむ、それで勝三郎よ」
「何でしょうか」
「お主も出ておるぞ」
映画を見て言いました。
「権六も牛助も五郎左もな」
「あの、それがしここまで男までではありませぬ」
池田さんはご自身を演じている俳優さんを見て思わず笑ってしまいました、そのうえで信長さんに応えました。
「とても」
「わしもですぞ」
柴田さんも言いました。
「別人ではないですか」
「しかもこの様なことを言ったか」
「記憶にありませぬな」
「それも面白い、映画のわし等と実際のわし等は全く違う」
それはというのです。
「そうではないか」
「ですな、つくづく」
「我等も何かと描かれておりまする」
「小説でも書かれて」
「それぞれ違いますな」
「それが面白い、それで姫もどうであるか」
オズマにも言うのでした。
「面白いか」
「ええ、映画自体も面白くてね」
オズマは信長さんににこりとして答えました。
「そちらの信長さんと今ここにいてくれている信長さんの違いもね」
「面白いのう」
「そう思うわ」
「わし自身であるからな」
「余計に面白いわね」
「そうじゃ、では映画が終われば昼飯であるが」
「その時もね」
「楽しもうぞ、今度は洋食じゃ」
そちらを出すというのです。
「味噌カツにじゃ」
「名古屋のお料理ね」
「それに鉄板のナポリタンにな」
「そちらもあるのね」
「そうじゃ、名古屋の洋食を楽しんでもらう」
オズマに対してお話します。
「昼はな」
「そちらね」
「当然海老フライもある」
「それは絶対かしら」
「うむ、名古屋であるならな」
それならというのです。
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