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第十一話 地夢その七

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「きっと。ですから」
「それで、ですか」
「はい、皆さんともです」
「共にですね」
「楽しみにしていまして」
 そしてと言うのだった。
「おそらくです」
「楽しめますね」
「そうでしょう、では時が来れば」
「それは間もなくですね」
「その時にまたお会いしましょう」
「それでは」
「深く眠らせてもらいます」
 こう言ってだった。
 星史郎は深い眠りに入り牙暁と別れた、牙暁はそれから夢の世界の中を歩いていったが桜の木の傍まで来るとだった。
 黒髪をショートにした明るい表情の少女が来た、少女は彼のところに来ると楽し気に笑って声をかけてきた。
「星ちゃんどうだった?」
「いつも通りでした」
「そうだったんだ」
「やはり本心はです」
「言わないよね、星ちゃんは」
「そうでした」
「そうなのよね、星ちゃんって」
 その少女皇北斗は夢を中の牙暁の周りを螺旋状に飛んでだった。
 彼の傍に着地してだ、笑顔で話した。
「本音はね」
「言わないですね」
「うん、けれど考えはわかるよ」
 彼のそれはというのだ。
「よくね」
「そうですか」
「だって長い間ね」
「三人でおられたので」
「わかるよ」
「そうですか」
「それでね」
 さらに言うのだった。
「星ちゃんは天の龍の他の人とはですね」
「戦わないですね」
「絶対にね、他の人は目に入ってもね」
「戦われることはしないで」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「昴流ちゃんとね」
「戦われますね」
「そうするよ」
 まさにと言うのだった。
「絶対にね」
「そしてですか」
「うん、けれどね」
「それでもですか」
「私は安心してるから」
「悪いことにはならないですか」
「私が思っている通りのね」
 その様なというのだ。
「結末になるよ」
「お二人のことは」
「残念な結果ではあるけれどね」
 北斗は俯き悲しい顔になって話した。
「けれどそこから先のことはね」
「心配されていないですか」
「全くね」
 そうだというのだ。
「きっとね」
「悪いことにはですか」
「ならなくてね」
 それでと言うのあった。
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