第十章
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「じゃあね」
「わかったわ。ところで」
「何かしら」
「あの二人は何て名前なの?」
「彼は仮面ライダー王蛇」
最初に浅倉を指し示して言った。
「それで彼が仮面ライダーガイよ」
次に芝浦を。二人はそのまま戦い続けている。
「わかってくれたかしら」
「わかったわ。じゃあ」
カードをデッキの中に入れる。そして剣を出す。
「やらせてもらうわ」
「頑張っちゃってね。お姉さん応援してるから」
「お姉さんって」
その言葉には妙な感じであった。
「私とそんなに変わらないように見えるけれど」
「女には色々と謎があるじゃない」
女は細かくは答えずに述べた。
「だから気にしないで」
「わかったわ。じゃあ」
それに頷く。
「約束守ってもらえるなら」
霧島ことファムも戦いに向かう。彼女はその剣で回転するように敵を切っていく。
三人のライダーの力はやはり凄かった。彼等は瞬く間にモンスターを倒してしまったのであった。
「よし」
三人はモンスターが一人もいなくなったのを確認してから変身を解いた。それで元の姿に戻る。
「これで一匹もいなくなったな」
「そうね」
浅倉に霧島が答える。
「とりあえずはね」
「それでさ」
芝浦が三人の前に来ていた女に声をかける。女はにこやかに笑っていた。
「あんた、本当に何者なんだ?」
「それは秘密」
「秘密っておい」
「ゲームでも謎は最後の方でわかるじゃない」
それが女の返事であった。
「そうじゃないのかしら」
「まあな」
そう言われてはゲーマーとしては納得するしかなかった。どうやら彼女は芝浦の性格を完全に把握しているようである。
「じゃあ後でか」
「そういうことなの。わかってくれたみたいで嬉しいわ」
「で、だ」
今度は浅倉が問うてきた。
「どうすればいいんだ、これから戦うには」
「そこの鏡でね」
店の壁にある大鏡を指差して言う。
「別のところに行っちゃえばそこに敵が一杯いるわ」
「一杯か」
「そう、その数一万」
楽しむようにして言ってきた。
「どう?楽しそうでしょ」
「その一万を一匹残らず殺せばいいんだな」
「ええ。只の人間じゃないから思いっきりやっちゃってもいいから」
「わかった。じゃあ行くか」
「俺もだ」
芝浦もそれに続く。
「ゲームで言う山場ってやつだな」
「何気にこの二人やり易いわね。お姉さん楽でいいわ」
「あたしも行くのよね」
その横で霧島が声をかけてきた。
「あの鏡で」
「どの鏡でも行けちゃうけれどね」
「わかったわ。じゃああたしも行くわ」
「行ってくれるのね」
「姉さんの為にね」
「お姉さん思いなのね」
「二人きりの姉妹だから」
それが霧島の言葉であった。
「当然じゃない」
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