ドラゴンクライ・終焉
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き合う。
「やったわ!!」
「終わった〜!!」
シャルルとセシリーは猫の姿になり抱き合っており、リリーも小さくなると笑みを浮かべながら彼女たちに近づく。
「シリル!!」
「ウェンディ!!」
喜びを分かち合っていると遠くからグレイさんとジュビアさんが駆けてくるのが見える。結局ソーニャさんの言っていたステラニウムが暴走するという話は彼女の中にいたドラゴン・アニムスがドラゴンクライを手に入れるためのウソ話だったらしく、何も問題なくこれからも同じように特産物として扱えるらしい。
ただ、これから王としてこの国を仕切っていたアニムスがいなくなったことによりしばらくは再建に時間がかかるとのことだったけど、ソーニャさんや先ほど戦っていたスリースターズが中心となって活動をしているようでステラ王国もより一層発展しようとしているとのことだった。
第三者side
「ありがと、ガジル」
自身を守って負傷した鉄の竜を抱き締めながら涙を流している少女。そんな彼女を引き寄せた竜は奥歯を噛み締めていた。
「俺はまた・・・置いていかれてるのか・・・」
目の前にいる少年少女。二人の見せた合体魔法を見て、彼は震えていた。
同じ滅竜魔導士でありながら常に先を行かれ、追い付いたと思えば引き離される日々。幾度となく続くそれに彼は怒り、悔しさを露にしていた。
「ガジル・・・」
誰の目から見てもわかる彼の様子に怖じけずきそうになる少女。しかしそんな彼女の手を、彼は強く握りしめ、抱き寄せる。
「大丈夫だ。俺はもっと強くなる。お前を・・・お前ら全員を守れるくらいにな」
「・・・うん」
視線を少女のある部位へと落とし、彼女もそこを愛しげに撫で笑顔を見せる。
「ガジルさん!!治療します!!」
「レビィさんも大丈夫ですか?」
そんな二人の元へと駆け寄ってくる小さな竜。その姿を見た二人は立ち上がると、彼らを迎え入れるのだった。
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