ドラゴンクライ・終焉
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積してるからか魔力が下がってきている感じが否めない。それでもここで負けるようじゃ、成長なんてできるはずない!!
「おりゃあ!!」
とにかく今はやれることをやる。それに相手は痛みを感じはしないものの破損した部位は治せない様子。これならぶっ壊せばなんとかなる。そう思っていたところ、今度は空に謎の魔法陣が浮かび上がってくる。それも一つだけではなく大量に。
「何!?あれ」
「なんかヤバくない!?」
ウェンディと背中合わせになりながらその異様な光景を見上げる。それに付随するようにナツさんたちが向かった神殿の方から強力な魔力が発せられている。
「まさかこれが・・・」
「ドラゴンクライの力〜?」
ドラゴンクライが使われてしまったのかと感じつつもこの人数相手ではまともに動けない。そして上空の魔法陣が黄色から赤色に変化したかと思うと、そこから大量の隕石と雷が降ってくる。
「きゃっ!!」
「レビィ!!」
敵の攻撃と並ぶように降ってくるそれを受け、体勢が崩れたレビィさんを庇うガジルさん。その彼の身体にも隕石が直撃した。
「「ガジル!!」」
「「ガジルさん!!」」
「ガジルくん〜!?」
「だ・・・大丈夫だ・・・」
そうは言うものの彼が受けたダメージは見た目にもかなりヤバイ。治癒の魔法をしたいけどこの状況ではそれも厳しい。
「いや・・・これなら・・・」
そこで思い付いた案が一つ。この場には俺とウェンディがいる。俺たちが揃っていれば、あれが使える。
「ウェンディ!!手を!!」
「うん!!シリル!!」
彼女の手を取り魔力を高めていく。指を絡ませて握ったその手から、彼女の温もりと魔力と想いが全部伝わってくるようだ。
「何?これ」
「なんかすごいよ〜!?」
俺たちの高まっていく魔力を見て驚いているシャルルとセシリー。これにはレビィさんたちも気付いており、目を見開いてこちらを見ている。
「「滅竜奥義!!」」
俺とウェンディの魔力が完全に合わさったところで互いに握り合わせた手に魔力を集中させ、一気に打ち出す。
「水中海嵐舞!!」
「照波!!天空穿!!」
俺の水とウェンディの風、二つが融合したそれは周りにいたクァルトゥム兵の大半を一気に粉砕した。
「やった〜!!」
「すごいわウェンディ!!シリル!!」
俺たちのそれを見て歓喜するセシリーとシャルル。しかしまだ敵はいるため俺たちは再び攻撃を繰り出そうとしたところ、空を覆っていた魔法陣が消え去り、まだ生き残っていたクァルトゥム兵がその場に倒れていく。
「あれ?」
「もしかして・・・」
完全に機能が停止していると思われるクァルトゥム兵を見て俺とウェンディは顔を見合わせると、笑顔になり互いに抱
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