ドラゴンクライ・終焉
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かう。
ドスッ
彼の真横に乗り物を突き刺したシャルルとセシリー。俺とウェンディは彼を見下ろすと、攻撃の手段を失った彼は焦ったように額から汗が吹き出していた。
「あ・・・ちょっとたんま・・・」
顔を覗き込みながら微笑んでみせた俺たちを見せそんなことを言う彼だったが、当然俺たちはそれを聞き入れることはない。
「「せーの!!」」
そのままタイミングを合わせて二人で顔面へと拳を突き立てる。元々道具頼りの彼は耐久力もなかったようでその攻撃で完全に意識を失っていた。
「やったぁ!!」
「勝ったぁ!!」
勝利したことでハイタッチする俺たち。後で反撃されないようにと彼が乗っていた乗り物を破壊して彼も近くの柱へと縛り付けておく。そのまま俺たちは騒ぎが大きくなっている街の方へと向かうことにした。
タッタッタッタッ
当たりも暗くなり始めた頃、神殿の方から大きな音が聞こえてくる。とてつもない魔力を感じている俺たちだけど、そちらへ向かう前に辿り着いた街の中である人たちを見つけていた。
「何だったんだ、こいつら」
「俺たちに何か用だったみたいだが」
ステラ王国の兵士たちと思われる人たちを踏みつけているのはガジルさんとリリー。その後ろにはレビィさんもおり、なおも倒れている兵士たちを踏みつけているガジルさんを引き剥がそうとしていた。
「ガジルさん!!」
「レビィさん!!」
「リリー!!」
「どうしてここにいるの〜?」
なぜ彼らがここにいるのかわからない俺たちは駆け寄りながらそんな質問をぶつける。その声でこちらへと気付いた彼らも驚いた顔で俺たちを迎え入れた。
「なんでお前らこんな島に・・・」
「王様からの依頼で・・・」
「今は隠居してるけどね」
話を聞くとガジルさんたちも依頼でこの島へ来ていたらしい。ただ、依頼も一段落して観光していたところ、突然兵士たちに襲われて戦っていたんだとか。
「すみません、私たちのせいで」
「大丈夫だよ、そっちも大変だったみたいだし」
頭を下げるウェンディとそれを止めるレビィさん。彼女の横にいるガジルさんたちは暴れたりないのか何か言っていたけど、俺たちは不思議な魔力を感じ取り周囲を見渡す。
「なんだ?こいつら」
「兵隊ですか?」
「すごい数・・・」
これまで戦った兵隊たちとは姿が違う黒い鎧を着けた存在。その数は街を埋め尽くすほどの人数で、その敵意は明らかに俺たちへと向けられていた。
そのうちの一人がこちらへと向かってくる。その狙いは藍色の髪の少女。
「ウェンディ!!」
「!!」
俺の声でそれに気が付いた彼女はその攻撃を両腕でガードする。しかし敵の一
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