暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
ドラゴンクライ・終焉
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けど、相手の行動から見てもおよそ間違いないだろう。

「何?弱点って」
「たぶんだけど、あいつが速いんじゃなくてあの乗り物が速いだけなんだよ」
「え?ホント?」

あいつは自分のスピードに自身を持っているようだけど、あの乗り物から降りて攻撃を仕掛けてくることがない。さっきの攻撃ももし彼自身のスピードがあるのなら乗り物を捨ててでもウェンディたちを追いかけた方がいいはずなのに、それをしなかったということはほぼ間違いないだろう。

「じゃああの人とあの乗り物を引き離せれば・・・」
「あっちは何もできないはずだよ」

やることは決まった。ただ、いかにしてそれをやるかが難しい。なぜなら相手はこちらよりも遥かに速いせいで攻撃がまともに当たらないのだから。

「だったらいい考えがあるわ」
「「「え?」」」

どうやってあいつをあれから引きずり下ろすか、考えが纏まらない俺たちだったけど、シャルルが何か閃いたらしい。

「ほらほら、見えてきたぜ」

その間にも相手は猛スピードでこちらへと迫ってきている。追い付かれるまで秒読みってところか?

「何?シャルル」
「どうすればいいの〜」
「簡単よ。あいつがあの乗り物頼りなら、私たちはそれを利用するだけよ」
「「「??」」」

何が言いたいのかわからなかった俺たちだったけど、少し考えると自然とやるべきことがわかってきた。そうなると少しでも相手には速度を出してもらった方がいいはず。

「セシリー、もう少し出せる?」
「シャルルも。お願い」
「任せて〜!!」
「もちろんよ」

二人にさらに速度を上げてもらうと、相手もそれに追い付くためにさらに速度を上げてくる。その表情はあくまで自分が狩る側だという精神的な余裕を感じさせるものだった。

「人生のアウトがよぉ!!」

完全にこちらを落とせると踏んでいるであろう彼はそんなことを言いながらさらに距離を詰めてくる。それを受けて俺とウェンディは横に並ぶように飛行する。

「シャルル〜、追い付かれちゃうよ〜」
「息を合わせて、ウェンディ、シャルル」
「うん」
「オッケー」

射程圏内に捉えたからだろうかなおも速度を上げてこちらへと迫ってくる。俺たちはそれに気が付いていないフリをしつつ、呼吸を合わせる。

「1、2、3」

シャルルの合図で二人が手を離し、俺とウェンディは身体を横回転させる。相手はそれに驚いた顔をしていたが、もう遅い。

「「えい!!」」

男の顔面目掛けて二人で蹴りを放つ。スピードに乗っていた彼はそれを回避する術もなく地面へと叩き付けられた。

「どっ!!」

乗り物から完全に引き離された男。しかもそれをシャルルが器用にキャッチしており、俺たちは彼が落ちた元へとすぐさま向
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