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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
ドラゴンクライ・終焉
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こっちはこれ以上のスピードは出せないが相手はまだ余力がある感じ。どうすればいいかと考えていると、俺の背中にいる少女が耳打ちしてくる。

「え?そうかな?」
「そんな感じしない〜?」
「いや・・・まぁ・・・」

彼女の気付きを信じたくはないけど、でもその可能性は相当高い気がする。ただ問題はどうやってそれをあぶり出すかになってくるんだけど・・・

「天竜の咆哮!!」

俺が頭を悩ませている間にウェンディが攻撃を試みる。しかし男は彼女のブレスに突進していくと、まるでサーフィンをするかのように風に乗りウェンディに向かっていく。

「危ない!!」
「キャッ!!」

シャルルがギリギリで上空へと飛び上がりそのまま逃げる。それを追いかける相手だけどスピードがある分距離が縮まっている。

「ひとまず試してみるか」
「そうしよう〜」

彼女の救出のためにセシリーに最高速度で追いかけてもらう。しかしさすがにスピードを売りにしているであろう男との距離は縮まらない。

「どうしよう〜、追い付かないよ〜」
「ならここから狙う!!」

両手を合わせて魔力を高めていく。速度はあるけど狙えないほどじゃない。しかも相手はウェンディたちだけに意識が向いていてこちらを見ようともしていない。

「雲竜水!!」

久しぶりの魔法で狙い打つ。相手が進むであろう距離と速度を予測して放ったそれは相手を捉えようとした。

「危ねっ」
「「!?」」

しかし捉えたと思った瞬間相手は乗っている乗り物を器用に傾けこれを回避する。

「うわ〜!!交わされた〜!!」
「いや・・・でも・・・」

悔しそうにしているセシリーだが、彼女に俺は視線を向けると、何が言いたいのかわかったようでそれに頷いて返した。

「ウェンディ!!」
「シャルル〜!!」
「「!!」」

作戦が決まった俺たちはウェンディとシャルルに声をかける。彼女たちはこちらを不思議な目で見ていたが、幼い頃からずっと行動を共にしてきた俺たちはアイコンタクトで意志が伝えられる。
うまく二人も何が言いたいのかわかったようで頷くと、彼女たちは俺たちの方へと向かってくる。

「逃がすかよぉ」

俺たちの方へと向かってくる敵を見て俺とセシリーもウェンディたちと合流しつつ逃げるように速度を上げる。

「シリル、どうしたの?」
「あれ?伝わってなかった感じ?」

てっきり俺の言いたいことがわかったからこちらへ来てくれたのかと思ったけど違ったらしい。長い付き合いでもアイコンタクトだけではダメなのか、ちょっとショック。

「あいつの弱点がわかったかも」
「え?ウソ」
「見つけたの僕だけどね〜」

セシリーが真っ先に気付いた相手の弱点。最初は半信半疑だった
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