暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
ドラゴンクライ・終焉
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落ちる前で急上昇、距離を取られてしまった。

「ウェンディ、手伝って」
「うん!!シャルル!!セシリー!!」
「わかったわ」
「任せて〜」

地面に着地し敵を見上げる。相手は空中戦が得意なようだしセシリーたちの(エーラ)は必須。今回は不意を突いたけどここからは向こうも対策してくるだろうし、ウェンディにも協力してもらうことにした。

「ナツさん、ルーシィさん、行ってください」
「ここは俺たちが引き受けます」
「任せたぞ、シリル、ウェンディ」

神殿へと向かって走り出すナツさんたち。本来ならあの乗り物使いは彼らを引き留めることが役割なんだろうけど、一撃を食らったことで冷静な判断ができなくなっているのか、そちらに意識が向いていない。

「ナメんなよ!!」

相当先ほどの攻撃で苛立っているようで男は俺目掛けて突進してくる。

「!?速ッ!!」

動き出しはわかったから回避できると思った。しかし俺の予想よりも早く彼は目の前へと来ており、回避するまもなく体当たりを受けてしまう。

「シリル!!」
「余所見かよ」
「!?」

俺を心配して意識が向いた隙を突かれて攻撃を受けるウェンディ。それを俺たちが目で捉えられないほどの速度で蹴りを放っていたようで、彼女は後方へと飛ばされていた。

「ウェンディ!!」
「大丈夫!!ありがとう」

それをシャルルが人の姿になって受け止めてくれたおかげで最小限のダメージで済むことができた。相手はいつの間にか丸型からサーフボードのように変化している乗り物に立っている男はこちらを見下ろしていた。

「ナイスシュート」

自身の攻撃に酔いしれている様子の男は上空でそんな余裕綽々っぷりを見せてくる。その姿は腹立だしいけど、真っ向から戦うとあのスピードには付いていけない。

「シリル〜、僕たちも飛ぶよ〜」
「サンキュー、セシリー」

人の姿になったセシリーに持ってもらい上空へと飛び上がる。ウェンディも同様の状態で俺たちの横へと並ぶ。

「行こう、ウェンディ」
「うん!!速度倍化(イルバーニア)!!付加(エンチャント)!!」

ウェンディの付加魔法によりスピードアップを図る。セシリーとシャルルにもそれを付加しているため、二人の速度を借りて突進する。

「「はああああ!!」」
「よっと」

今出せるこちらの最高速度。それにも関わらず男は迷わずこちらに向かってくると、二人がかりにも関わらず押し負けてしまった。

「「「キャアアアア!!」」」
「くそっ!!」

パワーはこっちの方があるかと思ったけどスピードかあるせいで勢いで負けてしまう。その様子を顔色一つ変えずに見ている相手を見て気持ちが焦る。

「ね〜、シリル〜」
「何?セシリー」

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