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八条学園騒動記
第六百九十三話 オーストラリア人の夢その四

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「肥満が問題になったよ」
「そうだったね、けれどカナダは」
「あまりね」
「そうでもなかったんだ」
「今だってね」
「太ってる人が多いか」
「そうは聞かないし」
 そうした状況だというのだ。
「連合全体がそうだけれどね」
「今は食べものもカロリー計算されてるし」
「だからね」
 それでというのだ。
「太ってる人も少ないけれど」
「連合全体でね」
「というかね」
 クララは首を傾げさせて言った。
「昔の太ってる人ってね」
「凄いよね」
 ベンも応えた。
「太り方が」
「アメリカとかでね」
「もうお腹が膝までね」
「垂れ下がっていたりね」
「誇張じゃなくてね」
 その肥満の度合いはというのだ。
「本当にね」
「そうなってたわね」
「首だってね」 
 これもというのだ。
「太り過ぎて」
「親指みたいになっていて」
「なくなっていて」
「これまた文字通りに」
「もうね」
 ベンはさらに言った。
「大丈夫かって太り方だったね」
「昔の人達はね」
「それで当時はね」
 二十一世紀の頃はというのだ。
「肥満が問題になってたんだよね」
「そこまで太って」
「そんな人が多かったから」
 それ故にというのだ。
「今名前が出た国でね」
「問題になってたのね」
「そうだったんだよ」
「まあそこまで太って」
「そんな人が多いとね」
「社会問題にもなるわね」
「そうだね」
 こうクララに話した。
「流石にね」
「そうよね」
「何でも」
 ベンはさらに話した。
「昔のアメリカだとね」
「その頃のアメリカね」
「太ってる人は出世出来なかったそうだよ」
「そうだったの」
「自分の体調管理が出来なくて」 
 それで肥満してというのだ。
「仕事や部下の管理が出来るか」
「そう言われてなの」
「出世出来なかったそうだよ」
「それはやり過ぎでしょ」
 ケイトはその話を聞いて眉を顰めさせて言った。
「幾ら何でも」
「いや、だからね」
「だから?」
「お腹の脂肪が膝まで垂れ下がったり」 
 そこまで肥満したりというのだ。
「首がなくなったり」
「親指みたいになって」
「そこまで太ったらどうかな」
 こうケイトに言った。
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