第八章
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「結構面白い顔触れがいるしな。そっちもいいな」
「そう」
ゲームをしながらそんな話をしていた。そこで店にギターを持った男がふらりとやって来た。店の客達は彼を見て言う。
「あれっ、あいつ」
「ああ、ミュージシャンの浅倉威じゃないか」
「いらいらするな」
浅倉は店の中に入るとまずはこう呟いた。
「何かで憂さ晴らしするか」
そう言ってゲームを物色する。その中でふと一つのゲーム機が目に入った。
「これにするか」
そのゲーム機のところに座る。暫くゲームをしていると急に画面に何か異様な顔が出て来た。
「何だ!?」
それは彼のゲーム機にだけ出たのではなかった。芝浦や霧島、他の客達のところにも出て来た。そしてすぐにそこから飛び出て来た。
「うわっ!」
「何だ一体」
皆それを見て驚きの声をあげる。それは異形の者達であった。彼等は驚く客達に対して襲い掛かってきた。
「何よ、これ」
「俺が知るか」
芝浦は後ずさりしながら霧島に言葉を返す。既に彼等は逃げられる態勢に入ろうとしている。他の客達も逃げようとしている。
だが浅倉だけは違っていた。何を考えているのか彼はその異形の者達の方に歩いていくのである。
「いらいらさせるな」
そう呟いて。素手で向かう。
「ううん、相変わらずね」
それを見た客の一人が言った。それは青い派手な服の女であった。
「お姉さん安心しちゃった。若し性格まで変わっていたらどうしようかって思っていたのよ」
「何だ、御前は」
浅倉は彼女に顔を向けてきた。そして問う。
「私?私は只の通行人よ」
「嘘をつけ」
しかし浅倉はこう彼女に突っ込みを入れた。
「そんな派手な格好の通行人がいるか」
「待てよ、あの女」
芝浦がふと気付いた。
「OREジャーナルの記者に似てるな」
「何であんたがそんなの知ってるの?」
「取材を受けた」
そう霧島に答える。
「大学のサークルのな。ゲームも作っているからな」
「そうだったんだ」
「けれど違うな」
しかし彼は言った。
「あの雰囲気は別の女だ。あいつはあんなに軽くなかった。それに」
「ええ」
霧島も芝浦と同じものを感じている。それを言う。
「何か妙ね、あの女」
「ああ、只者じゃない」
「あら、君達もいたのね」
女は芝浦と霧島にも気付いた。
「それじゃあ好都合よ。いいかしら」
「何だ?」
「何をするつもりなの?」
「はい、これ」
二人に対してカードを投げてきた。彼等はそれを受け取った。
浅倉にも。三人がカードを受け取った。
「これでいいわよね。使い方は覚えているから」
「何だ、これは」
浅倉が女をジロリと睨んで問うてきた。
「このカードで何をしろと言うんだ」
「このモンスター達をびしびしって
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