第七十一話 陸軍と海軍その十一
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「それでね」
「実際にそうなったらしいわ」
「やっぱりね」
「それでその愛人さんはね」
女優だったという。
「長生きしたけれど」
「そうだったの」
「ソ連の崩壊見てね」
『愛していた理想郷』のだ。
「それでね」
「お亡くなりになったのね」
「その直後ね」
「皮肉な一生ね」
「そうよね」
「まあこの人は置いておいて」
この女優のことはというのだ。
「そんなこと言う馬鹿の言うことこそね」
「聞いてられないわよね」
「自衛隊がどうとか言う奴こそ」
「昔の日本軍のこととかね」
「自分達はそうした国好きだし」
「そうした軍隊とかね」
「私自衛隊の制服はいいけれど」
留奈は鮭を飲んで言った。
「北朝鮮軍の軍服は嫌よ」
「ダサいっていうかね」
「恰好悪いからね」
「あれはないわよね」
「絶対にね」
「それに食べられないのよ」
食事の話もした。
「全くね」
「そう、あそこはね」
「国全体が餓えているからね」
「具体も食べるものないのよね」
「将軍様はああだけど」
「というか将軍様だけ太っててね」
そうした状況でというのだ。
「皆餓えてるとかね」
「その時点でおかしいわよね」
「どう見ても」
「成人病だっていうし」
「日本の皇室なんてね」
それこそというのだ。
「どなたも痩せておられるわね」
「太った方おられないわね」
「それも一人も」
「実際お食事質素だっていうしね」
「皇室の方々ってね」
「宮内庁の予算だってね」
これもというのだ。
「少ないでしょ」
「むしろ将軍様の贅沢費の方が多いってね」
「あの国の国家予算の二割らしいし」
「軍事費が二割五分で」
「合わせて国家予算の半分近くで」
「どうも何千億位で」
それだけの額で、というのだ。
「あそこの将軍様贅沢してるそうね」
「日本の宮内庁が三百億位みたいね」
「世界第三位の経済規模でね」
「それに対してあそこは最貧国よね」
「そのうちの一つよね」
世界のだ、軍隊にばかり金を使い農業も他の産業も衰退し崩壊してしまった結果であると言われている。
「その国でそれってね」
「将軍様一人の贅沢で国家予算の二割」
「正直馬鹿でしょ」
「そのお金を内政に使いなさいよ」
「こんなのあれでしょ」
留奈は眉を顰めさせて酒を飲んでから話した。
「ゲームでもね」
「最悪よね」
「最悪の国家運営よね」
「絶対にゲームオーバーになるわよ」
「そんなことしてたら」
「それでもね」
北朝鮮の実態はこうしたものだがというのだ。
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