第七十一話 陸軍と海軍その九
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「そんな風よね」
「人権とか五月蠅くてね」
「凶悪犯に殺された人も何とも思わないし」
「むしろ凶悪犯擁護するしね」
「そんなこともするし」
「それで凶悪犯が捕まって」
そしてというのだ。
「証拠出て来ても五月蠅い位弁護して無罪にしたとか」
「あるわよね」
「人殺してもね」
「それで無罪になってね」
「また人殺したとかね」
そうした話もあったのだ。
「周りで何件も人死んでたとか」
「そいつがやったんでしょ」
「そうよね」
「どう見てもね」
「そいつが殺したんでしょ」
小野悦男という輩の事件だ、この輩の為に立ち上がった同志社大学浅野健一は社会は人権と法律の綱引きだと主張していた。
「そんな奴世に放つとかね」
「それで人殺されるんだから」
「責任取りなさいよ」
「殺された人にね」
「そんな奴の言葉なんてね」
留奈はさらに怒って言った。
「聞く気もないわ」
「そうよね」
「やたら殺される人のこと考えろとかね」
「そう言うけれどね」
「それが実はよ」
「自分達はこうだから」
「権力に反対するなら」
それならとだ、留奈はこうも言った。
「テロもいいとかね」
「じゃああんたテロに遭えば?」
「自分が殺されたら?」
「普段人権とか言っててそれならね」
「殺されても本望でしょ」
「それでテロはいいけれど」
権力に反対するという者達のそれはだ。
「皇室や自衛隊や昔の日本軍はね」
「大嫌いでね」
「やってないこと事実だってしきりに言って」
「声高に罵るのよね」
「それでテロ組織が人殺してもね」
その場合はというのだ。
「そう言うのよね」
「被害者の遺族の人達に突き出したいわね」
「どうしてもいいって」
「そんなこと言う奴は」
「ええ、そんな連中なんか」
それこそと言うのだった。
「相手にもしたくないしね」
「お付き合いもね」
「したくないわよね」
「絶対に」
「彼氏になっても」
ハンガリーから来た娘が言った。
「わかるわよね」
「いざとなったらね」
「自分だけ逃げるわよ」
「恋人盾にしてね」
「普段恰好いいこと言っても」
「そうよね」
「それでお友達でもね」
その場合もというのだ。
「同じよ」
「そうよね」
「もうね」
それこそというのだ。
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