第七十一話 陸軍と海軍その七
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「軍律厳しくて」
「訓練もそうでね」
「滅茶苦茶強かったのよね」
「立派な人を選んで」
徴兵制でも実際はかなり厳格な選抜徴兵制だった、身体検査で甲種合格で品行方正な者しか入隊出来なかったのだ。
「そこから厳しく教育して」
「訓練も行って」
「滅茶苦茶強くて」
「しかも立派だったから」
「運動家の人達なんかね」
それこそというのだ。
「見られたものじゃないわ」
「そうよね」
「ヘルメット被って覆面してね」
「棒や発煙筒持って暴れる」
「そんなのとてもね」
「恰好よくないわ」
「むしろださ過ぎて」
それでとだ、留奈は漬けものも食べて言った。
「見ている方が恥ずかしくなるわ」
「言ってることもやってることも」
「外見もね」
「あんまりにもださくてね」
「見ている方がそうなるわ」
「日本軍をけなしてね」
その口でというのだ。
「北朝鮮はいいって言うしね」
「あの国の軍隊ね」
「あのださい軍服のね」
「変に大きな帽子と肩の飾りでね」
肩章のことである、何故か北朝鮮軍の軍服の帽子や肩章は軍服と比べて妙に大きくバランスが悪くなっているのだ。
「やってることもね」
「何しろトップがあの将軍様で」
「天皇陛下じゃないしね」
「最悪でしょ、というか北朝鮮って昔の日本以上に軍隊の数が多いじゃない」
それこそ二次大戦の頃でもないと日本軍の数は北朝鮮軍よりも少なかった、北朝鮮は二千三百万の人口で百万以上の軍隊を擁しているという。
「遥かにね」
「どう見てもね」
「どっちの軍隊がより酷いか」
「見ればわかるでしょ」
「北朝鮮じゃない」
「やってること悪の組織だしね」
「特撮の悪者そのままで」
当然将軍様が首領になる、この場合は。
「テロやって拉致やってミサイル開発して打って」
「国民の人達餓えてて」
「軍隊ばかり大きくて」
「戦前の日本も日本軍もよ」
留奈はまたしても飲んで言った。
「全然違うからね」
「北朝鮮はもう悪の組織の軍隊でね」
「日本軍は武士の軍隊よ」
「何でか運動家の人達は日本軍嫌いでね」
「やたら言うけれど」
「それで北朝鮮はよくて」
この国の軍隊はというのだ。
「あとソ連軍よね」
「ソ連軍って最悪でしょ」
「満州で何やってたのよ」
「あんな軍隊最悪よ」
「吐き気がするわよ」
彼等が満州で行ってきたことを女性としてだ、誰もが激しい嫌悪を抱いて語った。
「悪いことばかりして」
「無茶苦茶だったじゃない」
「日本軍とどっちがいいか」
「一目でわかるでしょ」
「お話聞いてもね」
「それでね」
留奈はどうかという顔で話した。
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