ステラニウムの輝き
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つもその目の奥の輝きに彼女は困惑したのか、その場から走り去ってしまう。
「あ!!おい!!」
「ナツ!!いい」
「今はそのままにしておきましょう」
彼女もこの国の危機に気が動転しているのだろう、そんな時に無理に言っても聞き入れてもらえるとは思えない。ひとまずここは一度引いて明日、消灯の儀の時に狙うしかない。俺たちはそう考え、その場を後にした。
「綺麗なところだね」
「星もいい感じに見えるね」
近くの山の中へと入り明日の準備に取りかかることにした俺たち。今日は昨日と違って天気もいいようで、星の光が周囲を照らしており、ただの森の中とは思えないほどロマンチックな印象を与える。木々が多すぎて星空は見えないけど。
「あの木になってる奴何?」
「食べちゃダメよ」
「絶対怪しいもんね〜」
至るところに四角い赤い実がなっておりハッピーはそれをヨダレを滴しながら見上げている。その木の実からも光が溢れており、より幻想的な空間を作り出しているように感じた。
「今日はここでキャンプにしよう」
「また襲われなきゃいいけどな」
「交代で見張りやろうぜ」
「おう!!そりゃいいアイデアだ」
「まずは俺からだzzzz」
「寝る方かよ!?」
ステラニウムと思われるものを壊そうと試していたナツさんだったけど、グレイさんにそんな提案をしてすぐに倒れるように眠りに落ちる。その早業にすごいと思いつつも、絶対今の倒れ方は痛いだろうと思ってしまったのは俺だけじゃないはず。
「ドラゴンクライの力を使って全てのステラニウムの輝きを消す」
「本当にそんなことできるんでしょうか?」
「できたとしても・・・この国の経済は破綻しちまうな」
「そもそも本当に暴走するのかも怪しいですよね」
考えても仕方がないのはわかるんだけど、何とせずにいることなんてできるわけがない。答えが出るはずもない問いに俺たちは頭を悩ませている、
「どちらにせよ、あの杖の魔力を使わせるわけにはいかん」
「そうだね〜」
「明日、儀式をするっていってたわね」
「その前に取り戻さなきゃね」
儀式が始まってしまったらそこで手詰まり。何が起きるかはわからないけど、間違いなく良くないことになることは容易に想像できる。
「オイラも頑張る」モグモグ
「ちょっとあんた!!何食べてるの!?」
「お腹壊しちゃうよ〜?」
よほどお腹が空いていたのか怪しい木の実を食べ始めているハッピー。彼はナツさんに似て怖いもの知らずなところがあるよね。それが彼らしさではあるけど、たまにやらかすから直した方がいいところでもあるんだよね・・・
「
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