ステラニウムの輝き
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の〜?」
「そんなわけないでしょ」
セシリーのボケにしっかり突っ込むシャルル。重苦しい雰囲気に彼女なりに一石を投じたんだとは思うけど、ソーニャさんは相変わらずの表情でセシリーは小さくなっていた。
「星の光を吸収しすぎたステラニウムが一斉にその光を放出する可能性が出てきたのです」
「そりゃあどういうことだ?」
イマイチ事態が飲み込めずグレイさんが聞き返す。星の光を放出するってどういう状況?
「星の光をある程度吸収したステラニウムは魔力を持ちます。その魔力が一斉に放出されたら、この国は跡形もなく消し飛ぶでしょう」
星の光を吸収することで輝きを増すという何とも幻想的な宝石だと思っていたのに、それを打ち砕くほどの話に言葉を発することもできない。ソーニャさんも相当気に病んでいるようで一向に表情が晴れることはない。
「その暴走を防ぐためにドラゴンクライの力が必要なのです。全ての輝きを消すというドラゴンクライの力を使い、明日の夕刻、街の北西にある神殿で消灯の儀を行います」
国を救うための力としてあの杖を欲していたというソーニャさん。しかし、それにはある問題がある。
「そんなことしたらこの国は・・・」
「大変なことになっちゃうんじゃないですか?」
この国の経済を支えているステラニウムがなくなってしまったら間違いなく国が滅んでしまう。そのことをわかっているのか疑問だったけど、もちろん彼女たちは把握しているらしい。
「例えステラニウムがなくなろうと国を救うにはこれしか方法が・・・ですからあの杖をお返しすることはできないのです」
「しかしあの杖は元々私たちの国の物だ」
「例えそうだとしても・・・私にはこの国を救える杖の力を信じるしか・・・」
「あの杖はそんなんじゃねぇ!!」
申し訳なさそうなソーニャさんに同情していた俺だったけど、それを遮るように大声を出したのは隣にいた桜髪の青年。彼は両方の手を強く握りしめたまま、いつもは見ないほど真剣な表情で話し始める。
「あれを握った時、ドラゴンの怒り・・・苦しみ・・・悲しみを感じた。あの杖の魔力は解放しちゃいけないもんだ」
あの杖を握った瞬間に彼が涙を流していたのはそれを感じ取ったから。もしかしたら彼なら気付いてくれると思って杖もナツさんにだけ魔力がわかるようにしていたとかなのかな?
「この国が滅んでもいいというのですか!?」
「ぶっ壊してやるよ!!」
ドラゴンクライの力を使う以外に方法はないと思っていたソーニャさんはナツさんの言葉に涙を流しながら声を張り上げる。しかしそれに彼は真っ直ぐな瞳で答えてみせた。
「この国のステラニウムは全部俺が壊してやる。だから杖は返せ」
「そんなこと・・・できるわけ・・・」
彼の言葉に動揺しつ
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