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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
ステラニウムの輝き
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があります!!付いてきて!!」
「杖を取り戻さねぇと!!」
「ここは引くべきよ。あいつの魔法の弱点を探さないと、戦っても勝てない」

ザッシュの魔法はいまだに何なのかわかっていない。もしかして昨日のナツさんの異変も彼の魔法が原因なのかとも思ったけど、証明できない限りはどうしようもない。そのため俺たちは助けた女性の言葉を信じ、その後ろを付いていくことにした。

「こっちです」

辺りをキョロキョロしながら進んでいく女性。その様子はもしかすると、壁の向こう側にいる人たちが見えているのか?

「あんた人の場所がわかるの?」
「それが私の魔法です」
「我々の居場所がバレたのはそのせいか」
「俺のアイデンティティは?」

本来ないはずの視界を手に入れるのは俺の目に入れた魔水晶(ラクリマ)の特権だったはずなのに・・・いや、今は調子悪いから助かるんだけど、ちょっと寂しい気持ちになってしまう。

「出口だ〜!!」
「やったわ」

そんなことを考えていたところ、前方から光が入ってきているのが見える。俺たちはそのまま進んでいくと、兵士たちがいない城の敷地の外へと出ることができた。

「ありがとう!!」
「助かったよ〜」
「あんた、何者なの?」

無事に城を出ることができそうなため彼女にお礼を言う。本当に兵士たちの姿が一切ないため、余裕を持って一時退避できそうだ。

「私はソーニャ。アニムス王の側近です」
「で?なんで俺たちを逃がすんだ?」
「ちょっとグレイさん」

ソーニャさんはは本来敵であるはずなのだが、今こうやって俺たちのことを逃がそうとしてくれている。それが気になったグレイさんがそう問いかけるが、その聞き方がちょっと圧を感じたため俺は彼の腕を引っ張り止めようとする。

「・・・」
「何か訳がありそうだな」

彼女は最初は答えようとはしなかったが、その表情から何かを察したエルザさんが優しく声をかけると、彼女は視線を下げたままゆっくりと答えた。

「もう人を不幸にするのがイヤなんです」

それがどういうことなのかわからず彼女の次の言葉を待つ。ソーニャさんは決心したのか、事の経緯を話してくれた。

「アニムス王とは物心付いた時からの仲でした。昔は優しかったんです。でもザッシュ様からドラゴンクライの話を聞いて、杖への執着が始まりました。私も国のためならと強奪作戦に加わりました」
「国のため?」
「ステラニウムをご存知ですか?」
「この国の特産物だよね?」

ハッピーの答えに頷くソーニャさん。彼女は顔を伏せたまま話を続けます。

「ステラニウムは星の光を吸収すれはするほど輝きを増し、高価な宝石となります。ですが近年、そのステラニウムが悲鳴をあげています」
「悲鳴?」
「叫んでる
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