ステラニウムの輝き
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「ルーシィがいねぇ」
無事にウェンディたちを助け出した俺たちは地上へと戻ってきていた。そんな中で一人だけいまだに救出ができていない人物がいることに焦ってしまう。
「こっちにもいねぇ」
「こっちもです!!」
「なんでルーシィだけいないの?」
俺たちと一緒に捉えられたはずのルーシィさんだけがどこにもいないのだ。あの巨大な鳥は全て倒したことを考えるとどこか別のところに幽閉されているのだろうか?
「そんな・・・」
「ルーシィ・・・」
「どこに行ったの〜・・・」
ウェンディたちも彼女の身を案じて表情が暗くなる。俺たちは心に余裕がなくなっていく中、一人だけ冷静な人がいた。
「ナツ」
「わかってる。必ず見つけ出す」
焦っている俺たちの中でエルザさんは冷静だった。彼女は一番責任を感じている青年に向かって声をかけると、彼もそれにより落ち着きを取り戻す。
「待ってろよ、ルーシィ」
落ち着きを取り戻した表情へとなった彼を見て俺たちも一度深呼吸をして冷静さを取り戻す。
「仕方ない・・・少しの時間なら・・・」
ティオスとの戦いの時に使いすぎて本調子ではない目を解放する。少し痛みもあるし長時間の使用はまだ怖いけど、今はそんなこと言ってられない。
「どうだ?シリル」
「あっちの方に人がたくさんいるのは・・・」
そこまで長距離に対応しているわけではないので大体の標準を合わせて向かうしかない。とりあえず人の影がたくさんある方向へと向かってみると、少しずつだけど彼女の匂いが感じられるようになる。
「この匂い・・・」
「間違いないです」
「ルーシィ!!」
どうやら予想は正しかったようで彼女の匂いを感じ取れたナツさんが一気に加速していく。しかしここは城の敷地内、兵士たちが俺たちに気が付いたようで襲い掛かってきた。
「邪魔だぁ!!」
しかしそれに臆することなく進んでいくナツさん。敵の数は多いけど、俺たちなら突破できるはず。
「水竜の・・・」
「天竜の・・・」
「「咆哮!!」」
俺とウェンディで敵を一気に蹴散らし道を作る。グレイさんとエルザさんも考えは同じらしく、先を行くナツさんが進めるように遠距離からの攻撃で兵士たちを凪ぎ払う。
「ルーシィを返せぇ!!」
壁を打ち壊しながら進んでいくナツさん。もう匂いのもとまでたどり着いたところで彼は拳を振るうと、手足を拘束されている星霊魔導士の姿が目に入ってきた。
「ナツ!!」
彼女もそれに気が付いたようで笑顔を見せた。ナツさんはそのまま拳をザッシュに打ち込むと、彼は酒瓶が収納されている棚へと吹き飛ばされる。
「無事か」
「うん」
ナツさんが彼女を拘束する手錠を破壊する。俺たちもその間に牢の中へ
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