第九十二話 合宿を終えてその十
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「絶対に」
「それで暴力を振るう先生が多いから」
咲は考える顔で述べた。
「日本の教育はおかしいんですね」
「そうした一面は確かにあります」
「ヤクザ屋さん以下の人達もいて」
「勿論一般社会ではどうしても通用しない人が普通にいるので」
一般企業、官公庁でも暴力を常習的に振るう輩がまともに生きていける筈がない、即刻懲戒免職となる。発見されればだ。
「我が国の教育はです」
「おかしいんですね」
「そうなっています」
「そうですよね」
「他には教師はセクハラもです」
「問題ですね」
「勿論セクハラもです」
これもというのだ。
「避けるべきです」
「性犯罪ですよね、セクハラって」
「それを受けに行けというのならです」
「犯罪受けて嫌な思いもしてで」
「相手の気持ちがわかっていないとです」
そうでなければというのだ。
「言えないことです」
「もう最低ですね」
「自分が若い頃はそうだったとか言えば」
「暴力以上に酷いですね」
「昔は昔、今は今ですね」
速水はまたこう言った。
「そのことをよく理解することでそもそも暴力やセクハラはです」
「暴力はパワハラ、モラハラですね」
「最初から間違っているとです」
「思うことですね」
「それを行う人こそがまことに」
このこともまた言うのだった。
「問題なのです」
「そちらをする人の方がですね」
「そうした人を問題にしないで」
「暴力を行う人のところに行けだと」
「ことがよくなる筈がありません」
「そんなとんでもない人から教わることもですね」
「ありません、今お話した学校の先生は人間ですらです」
最早と言うのだった。
「ないとさえです」
「言えますよね」
「随分質の悪い生きものです」
人間でなく、というのだ。
「餓鬼やそういった類です」
「餓鬼ですか」
「人は人の底辺を突き破って堕ちるとです」
その時はというのだ。
「最早です」
「餓鬼になりますか」
「そうした人は最早人ではなく」
「餓鬼ですか」
「人間の身体を持っていますが」
それでもというのだ。
「最早既にです」
「心がですね」
「そうです、餓鬼になっていまして」
そうしてというのだ。
「死ねば本物の餓鬼になります」
「そう言われると凄く卑しく聞こえますね」
「そうです、餓鬼は非常に卑しい存在です」
速水は咲に無表情で話した。
「これ以上はないまでにです」
「卑しいですか」
「そうした存在であり」
そうしてというのだ。
「常に餓えと渇きに苦しみお腹の中では爆発が起こり火が燃えて寄生虫も多く」
「無茶苦茶苦しそうですね」
「そうしたことの痛みにも苦しみます」
「生きているだけで大変ですね」
「そうなったのは全て
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