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真恋姫を駆けた男
逃げるなら・・いや、もう「遅いわよ?」・・・ヤッベΣ(゜д゜;)
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っと、・・・あった。」
「はい、これ。あと胸当てな。」
と言って、変わっていない弓と見たことの無い胸当てを渡された。


「弓は変わっておりませんな。」
「弦だけ変えた。・・・そうだな、軽く射ってみな。あの木辺りに。」


と指差した場所は普通の弓では絶対届かない距離だった。


「無理ですよ。」
「百聞は一見に如かず。やってから言えよ。」


と無理矢理射ることになった。
私は、矢を弦にかけ目一杯引こうとしたとき真紅狼殿から言われた。


「あ、そんなに引かなくてもいいぞ。普通でいい、それで届く。」


そんな眉唾なことを言われたので信じられなかったが、やってみたところ、凄まじい速さであの木に刺さった。
私は何も言えなくなっていた。
胸当ては白銀の体毛に薄い布で覆われていた。


「真紅狼殿、これは?」
「その体毛結構、強度があってさ、矢で撃たれてもほんのちょっと痛い程度なんだよね。」
「有難うございます、真紅狼殿。」
「秋蘭、そのなんだ“殿”は付けるな。」
「ですが・・・」
「なんつーか、落ち着かないからさ、呼び捨てで構わねぇよ。」
「じゃあ、真紅狼。」
「おう!それでいい。」
〜秋蘭side out〜


〜雅side〜
秋蘭の武器引き渡しが終わった後、こっちに真ちゃんがこっちに来た。


「真ちゃん、私の武器はどんな感じ?」
「ほい、これが基本的にメインになる刀だな。」
「これ、すごく澄みきってるし、持つだけで力が湧いてくるね。」
「そうか・・・(そりゃ、バハムートの角が使用されているからな。)で、こっちが小太刀だ。」
「抜いてもいい?」
「いいぞ。」


私は鞘に入っていた小太刀を抜くと、綺麗な小太刀だった。



「綺麗・・・」
「その小太刀敵を切っても、返り血が付いても落ちるようになってるから。」
「じゃあ、基本的に砥がなくても、いいってこと?」
「まあ、月に一回は砥いでくれ。あと、使ったら必ず鞘に戻すことだな。それさえ守ってくれ。」
「わかったよ。真ちゃん。」
「真ちゃん、言うな。」
「ヤダ。」
「このやろう。」
「真ちゃん。この武器はなんて言うの?」


名前を付けなきゃ、せっかくもらったんだし。


「まだ名前はないな。」
「じゃあ、私が付けてもいい?」
「別にいいがあまり酷い名h・・・「桜狼刀だね!」聞けよ」
「もしかして、一文字ずつ取るつもりかよ?」
「うん。そうだよ。よくわかったね!!」
「是非、止めてくれ。」
「ヤーダー。」
「・・もういいッス。」


と何かを諦めた真ちゃん。・・・悪いね☆
〜雅side out〜


〜真紅狼side〜
取り敢えず、ここに居るもの
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