第八十三部第四章 戦線崩壊その十
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「間違いなくだ」
「次もですね」
「次の攻撃も来ますね」
「謎の魚雷攻撃が」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「警戒は続ける、いいな」
「はい、しかしです」
「それでもですね」
「この魚雷攻撃は厄介です」
「何時何処から来るかわからないので」
「油断出来ないです」
「前にいる敵にも警戒が必要だが」
それでもというのだ。
「どうしてもだ」
「はい、魚雷にも」
「どうしてもですね」
「油断出来ないですね」
「神経を使います」
「普通に戦うよりも」
「嫌なものだ」
フラームは本音も漏らした。
「あの攻撃のせいでな」
「防いだにしても」
「損害は受けていますし」
「何よりもまた来たとです」
「そう思ってしまい」
「嫌な神経の使い方をします」
「そうだ、また来るとしたら」
どうかとだ、フラームは話した。
「一体何処からだ」
「後ろか」
「それとも横か」
「上か下か」
「気になりますね」
「そうなって仕方がないです」
「また来ることは確実だが」
それでもというのだ。
「何時何処から来るか」
「それがわからないですから」
「対策が難しいです」
「その都度魚雷が来た方に攻撃を仕掛ける」
「ビームを放って魚雷を落とす」
「そうしていきますが」
「しかしですね」
それがとだ、幕僚達も話す。
「何時何処から来るか」
「それがわからず」
「その分対応も遅れ」
「そして損害も受けていますね」
「どうしても」
「してやられている」
オムダーマン軍、敵である彼等にというのだ。
「これではです」
「一体どうすればいいか」
「この後手に回っている状況を」
「どう打開すべきか」
ティムール軍の誰もが予想通りとはいえ来て欲しくなかった攻撃に苦い顔になっていた、それでだった。
ティムール軍は前方の敵でなく謎の魚雷攻撃にも警戒の念を持っていた、そして再び魚雷攻撃が来ても。
ビームを放って防いだ、だが。
やはり急に出て来た攻撃への対応は万全ではなくどうしてもらった、損害は出てしまう。そうしてだった。
アッディーンはここでこう言った。
「敵艦隊への攻撃からだ」
「ここで、ですね」
「敵の基地にですね」
「防衛施設にですね」
「攻撃を仕掛けますね」
「そうしていきますね」
「敵艦隊への攻撃でだ」
それでというのだ。
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