第十一話 魔王と呼ばれる者達その二
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「政の仕組みも整えてくれて」
「実際の政もやな」
「何でもしてくれて国どんどんまとまって豊かになってるわ」
「もうな」
それこそとだ、芥川は綾乃に話した。
「こと政はな」
「太宰君やね」
「十星連合の内政はや」
「あの子あってこそやね」
「仕組みまで整えたしな」
治める為のそれ即ち官僚の統治システムをというのだ。
「ほんまにな」
「政はほんま太宰君やね」
「そや、僕もな」
「得手不得手があって」
「出来んこともある、万能の人なんてな」
「おらんね」
「唯一神なら別としてな」
羅も言って来た。
「神霊ですらな」
「得手不得手出来ることと出来んことがあるね」
「ゼウス神かて天界の神様でな」
その司るものはというのだ。
「海界や冥界はな」
「ポセイドン神やハーデス神の領分やで」
「それぞれの神々のな」
ギリシア神話のというのだ。
「神霊さん達かてな」
「そんなもんやし」
それこそ一神教の神でもないと、というのだ。
「人やとな」
「得手不得手はあるね」
「そや」
まさにというのだ。
「それがない人なんてな」
「おらんね」
「万能の天才と言われてるレオナルド=ダ=ヴィンチさんでもな」
その彼でもというのだ。
「間違いなくや」
「得手不得手があったね」
「あの人は不眠不休やったらしいが」
極端なショートスリーパーで一日四回十五分ずつ合わせて一時間椅子でうとうとと寝るだけで充分だったという。
「それでずっと色々やってたにしても」
「それでもやな」
トウェインが応えた。
「絶対にな」
「得手不得手があったわ」
「そやな」
「歌はどうか」
「ダンスとか」
「あとスポーツもな」
「色々やっていったら」
それこそというのだ。
「間違いなく不得手がや」
「あったな」
「関菩薩でも出来んことがあったわ」
羅は中国で神とさえ崇められている英雄の話もした。
「策略はな」
「不得意やったな」
「政はまあそれなりにな」
「出来てたか」
「領主としては無難やったみたいやな」
「そやってんな」
「ただあの人兵士や領民は優しかったが」
兵卒をよく可愛がったと史書にもある。
「貴族、士大夫にはな」
「態度悪かったんやな」
「そこが問題でな」
「人の離反招いたな」
「劉備さんには絶対の忠誠を持ってたが」
義理の兄であり主である彼にはだ。
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