暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
3.5章
3.5−2:襲い掛かるファラオの呪い
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ァァァァァッ!!」
[SAGITTARIUS∞ARROW]
投擲された槍が真っ直ぐスフィンクスに飛んでいき、頭部に直撃しそのまま押し倒した。だがスフィンクスは倒れはしたが、槍は刺さらず弾かれあらぬ方向に飛んでいってしまった。
回転しながら飛んでいく槍を、颯人が魔法で回収し奏に手渡す。
〈コネクト、プリーズ〉
「よっと。奏、ほれ」
「サンキュー! しかし、コイツは……」
「奏さん! このスフィンクス硬くて強いですッ!?」
一度スフィンクスが倒れたことで体勢を立て直す余裕が生まれた。響達は一旦後方に下がり、どうやって攻めるかを話し合った。
「らしいね。響達が束になって掛かってもピンピンしてるとは」
「だが攻撃が効いてない訳じゃなさそうだ。見ろ」
クリスに視線を誘導されスフィンクスの頭を見ると、鬣のような装飾が欠けている。先程の奏の一撃が効いている証拠だ。
傷付けられるのであれば、倒せない道理はない。
「そもそもこいつはあの風船共の親玉みたいなもんだろう。なら、倒せない事は無い筈だ!」
「なら話は簡単だ。全員で一斉に攻撃して、一気に倒す!」
「それっきゃねえなッ!」
「はい!」
「私達で切り刻むデスよ、調!」
「うん!」
立ち上がったスフィンクスに颯人達は一斉に攻撃を開始した。
迫る颯人達にスフィンクスは剛腕を叩き付ける。しかしそれに透が飛び乗り、腕を駆け上がりのっぺりとした顔を切りつけた。目鼻口はなくとも顔を攻撃されたら怯むのか、スフィンクスが顔を顰めた。その隙に懐に入り込んだ響が腹を殴りつけ地面から浮かせた。
浮き上がったスフィンクスだが、体が大きいためすぐに落下して床に足が付きそうになる。それよりも早くに颯人が魔法の鎖でスフィンクスの手足を縛り空中に磔にした。これでスフィンクスは身動きが取れない。
「今だッ!」
「よっしゃ!」
颯人が合図すると、奏・クリス・切歌・調の4人がアームドギアを構え一斉に必殺技を叩き込んだ。
[LAST∞METEOR]
[MEGA DETH FUGA]
[切・呪りeッTぉ]
[α式 百輪廻]
次々と必殺技が直撃し、その威力にスフィンクスの体に罅が入る。そして遂にダメージに耐えきれなくなったのか、スフィンクスは体を破裂させ消滅していった。
その光景に響を始めとして装者達が安堵の溜め息をつく。
「ふう……なんとか倒したね……。みんな無事でよかったよ」
「無茶苦茶、手強かったデス……」
「スフィンクスの体、消えていったね」
「霧みたいに散って……ッ!」
消えていくスフィンクスを見ていた颯人達だが、その中に光る珠の様な物がある事に気付いた。その珠は意思があるのか、そのまま飛んで何処かに
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