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おぢばにおかえり
第七十三話 態度が少しその十七

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「クビにならなくて教育委員会も」
「何もしないの」
「悪事も隠蔽されて」
 このこともあってというのです。
「それでみたいです」
「そうした世界ってどうしようもないわよ」
 つくづく思いました。
「悪事が庇われて隠蔽されてお咎めなしとか」
「絶対にそうですよね」
「これも言われてたことだけれど」
 教会の信者さんに言われました。
「腐った林檎を箱に入れておくとね」
「箱の中の他の林檎も腐るんですね」
「ええ、これが人だと腐った林檎が他の林檎を腐ってるって言って追い出して」
 そうしてと言われました。
「自分が居座って箱の中を牛耳ってどんどん腐らせるらしいわ」
「だから言う腐った奴をこそですか」
「追い出さないといけないらしいけれど」
「その暴力教師もですか」
「どうにしかしないとね」
 それこそです。
「もっと酷いことになるわよ」
「奈良県の先生がどんどん腐っていきますね」
「そうなるわ」
「そうですよね」
「奈良県の学校は大変なことになるわね」
 私は確信しました。
「新一君もそれで部活しなくなったんだし」
「怪我するまでの暴力受けるとか嫌ですよね」
「誰だってね」
「悪いことしたら怒られても」
「それってもう犯罪だから」
 怪我する様な暴力を振るうことはです。
「というか生徒何と思ってるのかってね」
「ものですよ」
 新一君はすぐにこう答えました。
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