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イベリス
第九十二話 合宿を終えてその一

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               第九十二話  合宿を終えて
 咲は合宿から帰ると夕食を食べた後は自分が合宿の時に言った通りに酒も飲まずすぐに寝てだった。
 朝早く起きるとだ、もう起きていた母に言った。
「今日からアルバイト行くからね」
「疲れてない?」
「全然」 
 母に笑って答えた。
「すっきりしてるわ」
「ならいいわ、じゃあ朝ご飯食べてね」
「アルバイト行くのね」
「お弁当いるでしょ」
 母は昼の話もしてきた。
「そうでしょ」
「あっ、いいの」
「昨日の夜の残りでいいわよね」
 母は咲に笑って話した。
「お野菜の佃煮と豚カツと朝のサラダの残りよ」
「その三つね」
「そこに苺も入れるわ」
 このスイーツもというのだ。
「それとご飯ね」
「お願いね」
「じゃあお弁当も用意するわね」
「お弁当あるとね」
 咲は笑って話した。
「それだけで嬉しいわ」
「咲お弁当好きよね」
「子供の頃からね、お弁当持ってね」
 そうしてというのだ。
「学校行くの嬉しかったし」
「中学まで普通は給食だったしね」
「給食も好きだけれど」
 それでもというのだ。
「私お弁当もね」
「好きよね」
「だからね」
「今はなのね」
「お弁当だったら」
 昼食がというのだ。
「それでね」
「嬉しいのね」
「そうなの」
 こう母に話した。
「もう無性にね」
「お弁当好きなのね」
「漫画とかでお弁当を学校で食べるの観てね」
 そうしてというのだ。
「尚更よ」
「お弁当好きになったのね」
「そうなの」
「漫画じゃよくあるわね」
「そうでしょ、給食もいいけれど」
 それでもというのだ。
「お弁当を食べる場面がよくて」
「それでなのね」
「ずっと学校とかでも食べるの好きだったし」
「今は何時でも食べられるわね」
「それが嬉しくてね」
 それでというのだ。
「バイト先でもなの」
「お弁当ががいいのね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「お母さんが大変だったら」
 咲は母にこうも言った。
「別にね」
「作らなくていいの」
「そうだったらね」
「いや、別にね」
「いいの」
「だって昨日の晩ご飯のおかずの残りとご飯入れてね」
 そうしてというのだ。
「それで終わりだから」
「そうなの」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
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