第四幕その四
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「君達が快適に暮らしていることはね」
「そのことはなんだ」
「研究所の人達にお話させてもらうよ」
「そうしてくれるんだ」
「僕は君達とお話が出来て」
それぞれの生きものの言葉がわかるからです。
「それで君達の気持ちもわかるから」
「それでなんだ」
「そう、だからね」
それ故にというのです。
「君達の気持ちとかをね」
「研究所の人達にお話してくれるんだ」
「そうさせてもらうからね」
「じゃあ宜しくね」
「そのこともね」
オオサンショウウオとお話してこのことを研究所の人達にもお話した後で先生はこの辺りの水棲生物達も一緒に展示されているので皆と一緒に観ました。
ここで王子はこんなことを言いました。
「日本は四方が海に囲まれていてね」
「そうしてだね」
「海の自然も凄いけれどね」
「伊勢なんかでもそうだったね」
「沖縄でもだよね」
「素晴らしい自然に満ちているよ」
先生もこう言います。
「本当に」
「そうだね」
「けれどだね」
「海だけじゃなくて」
「川や湖もだね」
「素晴らしいよ」
本当にというのです。
「ここでも思うよ」
「兵庫県の川の自然ってこうだったんだ」
老馬は目を丸くして言いました。
「豊かだね」
「僕達神戸にいるから」
「どうしても前の海ばかり意識するけれど」
チープサイドの家族もお話します。
「川の自然もいいのね」
「かなり豊かだね」
「しかも天然記念物までいるし」
こう言ったのはポリネシアです。
「凄いものね」
「琵琶湖や山形県もかなりだったけれど」
ジップはこれまで巡ったところを思い出しています。
「兵庫県も凄いね」
「僕達の住んでいる県の川ってこうした生きものがいるんだ」
ダブダブも彼等を見て思うのでした。
「いや、凄いね」
「兵庫県と言っても広いしね」
「そうそう、日本海側にまであるし」
オシツオサレツは二つの頭で言います。
「山も多くて」
「神戸以外にも沢山の市町村があるしね」
「そんなところだから」
トートーも言います。
「色々な自然もあるね」
「それで川の自然はこうだね」
ホワイティの口調もしみじみとしたものです。
「素晴らしいものだね」
「本当に素晴らしいわね」
ガブガブが見てもです。
「これは川だけじゃなくて山もよね」
「きっとそうだね」
チーチーはガブガブに答えました。
「自然はつながっているからね」
「勿論だよ、兵庫県は山の自然も見事だよ」
先生は皆にその通りだと答えました。
「六甲もだよ」
「自然豊かなんだ」
「神戸の後ろのあちらも」
「そうなのね」
「川もね」
六甲のそちらもというのです。
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