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ドリトル先生と山椒魚
第四幕その一

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                第四幕  研究所に行って
 先生はこの日王子の車に乗せてもらってです。
 生野町黒川地域にある朝来群山県立自然公園に来ました、そこにはでした。
「へえ、こんな施設があるんだ」
「そうなんだ」
 先生は王子に笑顔でお話しました。
「兵庫県にはね」
「オオサンショウウオの研究所があるんだね」
「ハンザキ研究所と言うんだ」 
 先生は王子に説明しました。
「ここはね」
「学校みたいな場所だね」
「実際にこの建物は昔学校だったよ」 10
 実際にというのです。
「それであんこうミュージアムセンターでもあるんだ」
「鮟鱇なんだ」
「うん、自然がね」 
 この公園のというのです。
「全体でミュージアムと考えられていて」
「それでなんだ」
「その名前でちなみにあんこうと言っても」
 この呼び名のこともお話します。
「この辺りの方言でね」
「お魚の鮟鱇じゃないんだ」
「オオサンショウウオをね」
 今研究しているこの生きものをというのです。
「そう呼んでいるんだ」
「あんこうって」
「だからあんこうと言っても」
 それでもというのです。
「お魚とは間違えないでね」
「わかったよ」
「それでハンザキというのは7」
 今度は研究所の名前になっているそちらのお話をしました。
「何なのかな」
「それもオオサンショウウオの名前なんだ」
「あんこうと同じなんだ」
「オオサンショウウオは生命力は強くてね」
 そうした生きものでというのです。
「それで身体が半分になっても生きていたことがあったとかで」
「だからハンザキなんだ」
「半分に裂かれても生きている」
「そういうことだね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「そうした名前にもなっているんだ」
「成程ね」
「じゃあ中に入ろう」
 こうお話してでした。
 先生は王子と一緒に研究所に入りました、勿論今回も動物の皆も一緒です、そして中に入るとです。
 オオサンショウウオもいてその写真も沢山あります、データなんかもありまして。
「色々なものがあるね」
「オオサンショウウオもいて」
「写真も飾られていて」
「かなりのものだね」
「そうだね、それでね」
 先生は皆にもお話します。
「特に夜にね」
「夜?」
「夜になんだ」
「そう、オオサンショウウオは基本夜行性だから」 
 そうした生きものだからだというのです。
「夜に観察してね」
「そうしてなんだ」
「調査してるんだ」
「それで研究しているんだ」
「そうなのね」
「オオサンショウウオは」
「そうしているんだよ」 
 皆に笑顔でお話します。
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