暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
気付き
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
るのか?」
「それは・・・」

今回の作戦はこう。ザッシュは様々な盗品を城の塔の中に保管しているとのことなのだが、その保管庫の鍵が彼の持っている指輪らしい。その指輪を奪うことは簡単だが今の彼は国の大臣を任せられている。そんな人相手に武力を働いてしまっては国際問題になってしまうとのことで、ルーシィさんを囮にして気付かれずに指輪を奪う作戦に出るらしい。

ザッシュがよく通っているバーにはステージがあり、そこでルーシィさんが踊り子として彼の注意を引く。その隙にエルザさんが指輪を奪ってそれをグレイさんが魔法でコピーし、先に城で待機している俺たちが杖を奪うとのことらしい。

「わかった、シリルも一緒につけよう」
「あ、俺たちもう行きますね!!」

何やら不穏な会話が聞こえたため俺は逃げるように城の方へと駆けていく。後ろから呼び止められている声が聞こえてくるけど、俺には聞こえない。なんか今日は耳の調子が悪いなぁ。

「じゃあウェンディに・・・」
「シリルゥ!!待ってぇ!!」

巻き込まれそうになったウェンディも慌てて俺の後を追いかけてくる。その後ろからナツさんも来たけど、彼は元々俺たちと同じく城での待機班だったから引き留めに来たわけではないだろうと思い走る速度を緩めながら、三人でバレないように城へと向かった。

















「あれがステラニウムですか?」
「大きいね、シリル」

城の回りにキラキラと輝く大量の宝石。あれが先ほど話に出ていたステラニウムだと気付くのにはそう時間はかからない。パッと見た感じ星の当たる位置によっても光り方が変わってくるのか、どれも微妙に違う輝きを放っているように見えた。

「・・・どうしたんですか?ナツさん」
「何かありました?」

俺たちの隣にいたナツさんは真剣な眼差しで何かを見ているかと思ったけど、彼の視線の先には何も見えない。しばらくすると彼はニヤリと笑みを浮かべ、こちらへと向き直った。

「なぁ、せっかくだからハッピーたちを驚かせねぇか?」
「え?どうやってですか?」
「そりゃあもちろん忍法で」

カラコール島の時に忍び込むことに失敗したことを根に持っていたのかあの時のリベンジをしたいと言い出したナツさん。彼はどこから取り出したのか、竹の棒を取り出し地面を掘り始める。

「そんなことしてもすぐバレると思いますよ」
「そんなことねぇ。ほら、二人も早く隠れろ」

ただしただ隠れるのではなく忍者のように擬態しろとのことなので、ウェンディは壁に近い布を見つけてきてそれに隠れ、俺は近くの木に擬態するために頭や手に木の枝を付ける。

「絶対バレると思う」
「というか、隠れる必要なんかないんじゃ・・・」

人の気配も匂
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ