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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
気付き
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はそんな関係にまでなっていたのかな?

「聞いてよシャルル、さっき怖い犬がね」
「あっそ」
「聞いてあげなよ〜」

二人のすぐ近くにいたハッピーがシャルルに話しかけるが軽くあしらわれている。俺たちは二人の邪魔にならないように馬車の方へと戻ると、グレイさんが造形魔法で車輪を直し終えたところだった。

「王都か。久しぶりだな」
「あぁ」

エルザさんたちは大魔闘演武依頼に王都へと向かうらしく相当懐かしんでいる。俺たちは蛇姫の鱗(ラミアスケイル)で一度行ったことがあったけど、あの時も大変だったもんなぁ。

「しかもまた国王直々の依頼か」
「今はヒスイ女王だから、国王様じゃないけどね」
「でも国からの依頼ってことでしょ?」
「また何か大変な奴なのかな〜」

アルバレス帝国との戦争の後、ヒスイ姫が女王として即位したため国王は退位している。でもその人からの依頼となるとただ事ではないことは容易に想像できたため、俺たちは不安半分、皆さんと一緒に仕事ができることへの期待半分といった感じで王都へと向かったのだった。
















「竜の墓・・・大魔闘演武の際に見たものもいると思うが、闘技場の地下に古の竜骨が眠る地がある。その昔、黒竜アクノロギアと戦い、破れていったドラゴンたちの終焉の地・・・ワシの祖先たちが幾度も調査を行い、鎮魂のため闘技場が作られた」

王都へ着いた俺たちはすぐさま華灯宮メルクリアスへと案内され、そこで国王から退いたトーマさんから依頼についての話を聞いている。

「100年ほど前、その竜の墓で一振りの杖が見つかった」
「杖?」
「おじいちゃんのドラゴンが使ってたのかな?」
「それめっちゃ大きいじゃん〜」

ドラゴンの墓場というとあのジルコニスと会った場所のことだよね?そこで見つかった杖って一体どんなのなんだろう。

「いや、人間のものだろう。その杖はドラゴンたちの怒りと悲しみを吸収し、蓄積した力で本来の形が歪むほどのものだった。その杖の名は《ドラゴンクライ》」
「ドラゴンの・・・涙?」

アクノロギアに倒されたドラゴンたちの悲しみからそう名付けられたのだろうか?それにしても本来の形が歪んでしまうって相当の怨念が込められているんだろう。

「国をも滅ぼすほどの力を持つ杖じゃ。数日前、その杖がフィオーレ王国元国務次官ザッシュ・ケインに奪われた。ザッシュには黒魔術信仰があってな、密かに王家を乗っ取ろうとしたが失敗・・・軍に拘束される前に部下の助けで国外へ逃亡した」
「しかし、ステラ王国への亡命が認められると、ステラへの手土産にその部下を・・・全て惨殺したのです」
「「「「「!?」」」」」
「仲間を・・・殺したのか」

自分を助けてくれた
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