第32話 両親との再会
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
でちょっとお話をしましょうね」
母上が父上を見つめながら、笑顔で笑っています。
母上の笑顔は笑っているのですが怖いです。
「私は仕事があるから、明日にしてくれないかな」
父上が母上の顔を見て、顔を青ざめながら言いました。
「おおっ!正宗、母上と彼女達を中庭にでも案内して、お茶会でもしなさい。お前も久しぶりで、母上に話たいことがあるだろ」
母上に恐怖していた父上は私の顔を見て、母上を連れて行ってくれと目で合図をしてきました。
ここは父上を助けましょう。
「そうですね。父上もああいっていますし、久しぶりにお茶会でもして、皆で話でもしませんか?私も洛陽での話や旅の話をしたいです」
「・・・そうね。今日は、息子と私の娘と歓談でもしましょう。そうね、あなた達も一緒にいらっしゃい。お茶会は人が多い方が楽しいわ」
母上は私の後に控えていた、猪々子、斗詩、凪、沙和、真桜に声を掛けました。
「アタイ達も良いんですか?」
猪々子が素直に聞きました。
「ええ、良いわよ。正宗と一緒に旅をしているのでしょ。全く知らない仲じゃないのだから、そんな細かいことは気にしないの。そうでしょ、正宗」
母上は優しい笑顔を猪々子達に言いました。
「母上の言う通りだ。猪々子が遠慮するなんて、らしくないぞ」
「えー。酷いな、アニキ。それじゃ、アタイがいつも図々しいみたいじゃないか」
猪々子は口を尖らせて言いました。
「ふふふ、安心したわ正宗。良い友達が居るのね」
母上は私と猪々子のやり取りを見て楽しそうにしています。
私達はその後、母上とお茶会をしました。
父上は気付いたときには居なくなっていました。
「・・・ふふふ、しょうのない人ね・・・」
母上は軽く微笑んでいました。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ