第32話 両親との再会
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人材探しが予定より捗っています。
人材探しの予定が前倒しになりましたが油断は禁物です。
太史慈の仕官が上手くいき、余裕があれば幽州方面にも行きたいです。
凪、沙和、真桜の馬が無いので、両親のいる山陽郡に寄ることにしました。
父上に頼んで3頭程融通してもらおうと思っています。
駄目なら、都督のジジに借りればいいです。
太史慈が居る青州東莱郡黄県まで、歩きの者がいると旅の行程に支障がでると思いました。
「やっと、正宗様のお義父様とお義母様にお会いできますのね」
麗羽は凪達の村を経つときからこの調子です。
「私も8年振りの帰郷だから、楽しみしているんだ」
「正宗様のご両親はどのようなお方なのですか?」
揚羽が尋ねてきました。
「うーーーん。父上は清廉で、真面目で、模範的な文官を体現した人物だと思う。母上は優しくて芯の確りした人物だと思う」
「理想的な両親像を描いたような方々なのですね。正宗様のご両親なので、もう少し変わった方なのかと思っておりました」
揚羽が何か失礼なことを言ってきました。
「揚羽さん。失礼ではありませんこと。いずれは、私達のお義父様とお義母様になりますのよ」
麗羽がムッとした表情をして、揚羽に説教しました。
「麗羽殿、別に、悪意があった訳ではありません。正宗様は他の士大夫の方に比べ、型破りな性格に見受けられたので、ご両親の影響かと思っただけです」
揚羽は麗羽の説教を気にするでもなく、淡々と言っていました。
「あら、そうでしたの。確かに、正宗様は型破りですわね。目的が有るとはいえ、今の時期、他国を見聞と称して旅をしていますもの。普通の士大夫は、中央官吏を目指してますもの」
「まあ、中央官吏の道については、この旅における正宗様の風聞と麗羽様のご実家に加え、私の母の口添えがあれば、問題ないと思います」
「オーホホホ、そんなこと当然ですことよ。この旅が終われば、正宗様も私も要職につけますわ。叔父様もその様に申しておりましたもの」
私はそんなこと初耳だけど・・・。
「私はそんなこと聞いていないけど、本当かい?」
私は麗羽に聞きました。
「え、あ、アハハハ、これは秘密の事でしたわ・・・」
麗羽はばつの悪そうな表情をしています。
「・・・仕方ありませんわね。叔父様は悪気はありませんのよ。正宗様が洛陽に戻ったら、驚かせたいと仰てましたの・・・」
「悪気がないのは分っているよ。だから、気にしなくてもいいよ」
「正宗様、この件は聞かなかったことにしてくださいまし。叔父様はきっと、元気を無くすと思いますもの」
麗羽は元気のない顔で、袁逢殿のサプライズを知らないことにして欲しいと頼んできました
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