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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百七十話 裏切り者 その2
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第二百七十話 裏切り者 その2
『パブリックブレイク現象』とは。
ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。
政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

自身の両親の死の真相を知った色川ヨシノは、弟のレオンを守る為にPGS(パブリックガーディアンズ)の施設から脱走した。
俺と風見マイカと竹田は、PGSの魔の手から、ヨシノとレオンを守る為に、PGSと戦う決意をした。

PGSに指名手配された色川ヨシノとレオンは逃走を続けていた。
ヨシノとレオンは逃走中に見つけた空き家で休憩していた。
「お姉ちゃんは本当にこれでいいの?」
「どういうこと?」
「どうして、僕といっしょに逃げる気になったの?」
「私は知らなかったのよ...父さんと母さんが、PGSに頼んでレオンを殺そうとしていたことを...もっと、早く言ってくれれば、こんなことには...」
「僕がどうして、何度も戦いを挑んでくるお姉ちゃんを、殺さなかったかわかる?」
「わかんねーわよ!」
「僕にとっての償いは、お姉ちゃんに殺してもらうことだったんだ。だから僕は今まで、お姉ちゃんに何度勝負を挑まれても、殺しはしなかった...」
「でも、アンタに勝負を挑んできた、私以外のPGS(パブリックガーディアンズ)のメンバーは殺したんでしょ?」
「もちろん、正当防衛だよ、しかたがない」
「でもPGSじゃない、一般人もたくさん殺したんでしょう?」
「ああ、先に攻撃してきた人間は、当然殺すよ、正当防衛さ」
「私はずっと、レオンがどうして、両親を殺したのか、知ろうとしなかった...」
「そりゃあ、聞かれてないし、僕も言うつもりはなかったよ...でもPGSに捕まった後、面会室で、お姉ちゃんが色々聞いてきたからさ、つい、話してしまった...なんで話しちゃったのかな...僕が話さなきゃ、こんなことにはならなかったのに...」
「知らないよりは、マシよ...」
「でも、後悔してるだろ?」
「そりゃあね、でも、両親の死の真相を知らないまま、レオンを失ったほうが、もっと後悔していたかもしれない...だから、わたしは後悔してないわ...わたしが、アンタを守る...」
「どうなってもしらないよ...」
「言ったのよ、アイツが私に...『パブリックモンスターの脅威から人類を守るのがPGSの仕事じゃないのか』ってね、今のアンタは人間なんだがら、PGSの私がアンタを守るのは当然のことよ」
「でも、もう、お姉ちゃんはPGSじゃないんだろ?」
「ええ、でも、弟を守るのはお姉ちゃんの仕事よ」
「調子狂うな、ちょっと前までは、僕のこと殺そうとしてたのに...」

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