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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第108話 自分を信じろ!研ぎ師ルキの誕生!
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ルキさんはイッセー先輩から手紙を受け取ると内容を読み始めました。そしてすぐに驚愕の表情を浮かべました。
「イッセー、これはどういうことだ!?師匠はオレを二代目だって……!」
「実はな……」
そして先輩は事の真相をルキさんに話しました。
「う、嘘だろう……師匠は本当はお喋りで今までずっと声が小さすぎて何も聞こえていなかったって……そんなのアリかよ……」
「気持ちは分かるが事実だ。まあ納得しずらいよな……」
「確かに今思い返せば時々なにかゴニョゴニョと言ってた気はするが独り言だと思っていたよ……まさかオレに話しかけていただなんて……」
メルクさんが実はおしゃべりで声が小さかっただけという真相を知ったルキさんはショックを受けていました。
「ルキ、本当に済まない!俺は身勝手な考えでお前を苦しめてしまった!」
「イッセー先輩だけが悪い訳じゃありません!賛同した私達も同罪です!」
「本当にごめんなさい!」
私達は全員でルキさんに頭を下げました。
「み、みんな……」
「そうだぞ、お前ら反省しろよ」
「貴方もでしょうが!」
「いてぇ!?」
何故かアザゼル先生もルキさん側に立っていたので部長が無理やり頭を下げさせました。
「ふふっ、皆顔を上げてくれ。オレは怒っていないよ」
「いいのか?」
「心配してくれたんだろう?オレ自身も納得だよ。覚悟を持つ前のオレだったら二代目を絶対に断っていた、イッセーの判断も当然だ」
「ありがとう、ルキ!」
私達は許してくれたルキさんに感謝しました。
よかった……これでルキさんに嫌われていたらショックで寝込んでいましたよ。
「じゃあルキさんは二代目になるんですね」
「いや、今はならないよ。師匠が認めていてくれたことは嬉しいけど自分自身が納得できていない、二代目を名乗るのは師匠を超えてからだ。それまではルキとしてやっていくつもりさ」
「はは、そりゃいいな。メルクさんも喜ぶよ」
私はルキさんに二代目を継ぐのかと聞くと彼女は首を横に振りました。二代目を名乗るのは師匠を超えてからだと言うルキさんに先輩も満足そうに笑みを浮かべました。
「皆、ちょっと待っていてくれ」
ルキさんはそう言うと地下に降りていきました。そして何か分厚い箱を持って上がってきました
「ルキさん、それはなんですか?」
「これは『竜王デロウス』の牙の化石だ」
「竜王デロウス!?親父から聞いたことがある、様々な環境や屈強な猛獣が数多く生息するグルメ界で最強と呼ばれるドラゴンがいると……それが竜王デロウス。生涯たった一本しか生えない牙でこの世の王にもなったと言われる伝説の竜だ」
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