暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第108話 自分を信じろ!研ぎ師ルキの誕生!
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て翌日になって私は朝ご飯を作ろうと思ったのですが……


「ルキさん!?」
「やあ小猫ちゃん、おはよう」


 なんとルキさんが起きていて朝ご飯を作っていました。


「もう大丈夫なんですか!」
「うん、もう大丈夫だよ。心配かけてごめん」


 ルキさんはそう言って笑みを浮かべました。


「小猫ちゃん、皆を集めてくれないか?朝食を終えたら話したいことがあるんだ」
「えっ?話したい事?」
「ああ」


 私はルキさんの話したいことが何なのか気になりましたが、まずは朝ご飯を頂くことにしました。そして朝ご飯の後全員がルキさんの話を聞くために集まっています。


「皆、集まってくれてありがとう」
「別にいいさ、それで小猫ちゃんから聞いたけど話ってなんだ?」
「ああ、オレの今後について話そうと思ったんだ」


 ルキさんはそう言って私達に頭を下げました。


「皆、本当にありがとう。オレは昨日まで自分の力を信じられなかった、ただ師匠に迷惑をかけて自分の勝手で世界中の人たちすら騙している身勝手な人間だって蔑んでいた。でも小猫ちゃんはオレの包丁は世界中の人たちに認めてくれていると教えてくれた……オレがやってきた事は無駄じゃなかったなんて言ってくれた……本当に嬉しかったよ」
「えへへ……」


 私はルキさんにそう言って貰えて笑みを浮かべました。


「ははっ、今回は小猫ちゃんのお手柄だな」
「いや、皆にも感謝してるよ。皆の励ましや心使いは助けになってくれた。ユダさんの言葉もオレに勇気をくれた……オレはこんなにも沢山の人の優しさを感じたのは初めてだ」
「そうか、なら良かったよ」


 先輩は私のお蔭と言いましたがルキさんの言う通り皆の励ましもルキさんの力になったはずです。


「オレ、一晩考えて決めたんだ。もう師匠の名をかたるのは止めようって……」
「じゃあ……」
「ああ、オレはルキとして研ぎ師をやっていこうと思うんだ。今までずっとオレは自分を信じることができなかった、自分には研ぎ師を名乗る資格は無いと決めつけていた。でも小猫ちゃんや皆の励ましで決心がついた、オレはオレだけの包丁を作りたい!そしていつか師匠を超える研ぎ師になりたいって……!」
「そうか、決心したんだな!」
「ああ、漸く決心がついたよ。師匠はきっと認めてくれないけどそれでもオレがやりたいって思ったんだ」
「いや、メルクさんは認めているぜ。とっくの昔にな」
「えっ?」


 先輩はそう言うと立ち上がってルキさんに土下座をしました。


「済まないルキ!俺はお前に嘘をついてしまった!」
「ど、どういうことだ?」
「これを読んでくれ、メルクさんからお前宛の手紙だ」
「師匠の……!?」


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