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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第108話 自分を信じろ!研ぎ師ルキの誕生!
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研ぎ師なんです!」


 私も感極まってしまって泣いてしまいました。


「ルキさん以外にメルクさんの後を継げる人なんていません!たとえメルクさんが何も言わなくても私がルキさんを認めます!いや認めさせます!貴方の包丁は最高なんだって……!だって私はルキさんの作った包丁が一番好きなんですから!」
「小猫ちゃん……!」


 ルキさんは私に抱き着いて泣き出してしまいました。私はそっと彼女を抱きしめます。


「オレ……オレ……ずっと怖かった……オレの自己満足で皆を騙してるんじゃないかって……オレのやってきた事なんてなんの意味もないんじゃないかって……!」
「そんなことないですよ。ユダさんと会ったのならわかるでしょ?この世界に妥協するような一流の料理人はいませんよ。貴方はとっくの昔にそんな凄い人達からも認められていたんです」
「オレ……オレは間違っていないの?オレは包丁を作ってもいいの?」
「勿論です!むしろ私はずっと貴方にお礼が言いたかったんです。こんな最高の包丁を作ってくれてありがとうございます……」
「う……うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


 ルキさんは泣きました、子供のようにわんわんと涙を流して私にしがみつきます。私は彼女の背中を摩って只々彼女が落ち着くのを待ちました。


 イッセー先輩達はそんな私達を温かい眼差しで見守っていました。


 それから暫くしてルキさんは泣き疲れてしまい眠ってしまいました。私達は彼女を寝室に運びました。


 残っていた料理は皆で分けて食べました。私はユダさんの手料理を食べましたがやはり世界最高クラスの料理人の作った料理は最高に美味しかったです。


「先輩、私はルキさんに自信を付けてあげることが出来たのでしょうか?」
「さあな、ただ君は君にしかできないことをやり遂げた。後はルキを信じるしかない」


 私は外で先輩と一緒に星を見上げていました。私はルキさんの助けになってあげられたのかと気になりましたが先輩はそう言ってくれました。


「俺は君が誇らしいよ、あのメルク包丁をたった数日で使いこなせるようになるなんて……それがルキの為ってのがちょっと妬けてしまうがな」
「あはは、先輩も意外と嫉妬深いんですね」
「……そうだな、俺も意外だと思うよ」


 先輩はそう言うと私を持ち上げて膝の上に乗せるとギュッと抱きしめました。


「先輩?」
「ごめんな、数日離れていただけだっていうのに寂しいんだ。少しだけこうしていてもいいか?」
「全然いいですよ。いっぱい甘えてください、先輩……」


 私は暫くの間先輩の暖かさを堪能しちゃいました。



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 そし
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