暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第108話 自分を信じろ!研ぎ師ルキの誕生!
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通の包丁では出来ません。ルキさんの作った『黒小出刃包丁』じゃないとまず不可能です」
「えっ、オレの作った包丁が?」
ルキさんはそう言うと自身の手をジッと見ていました。私は料理の中からスモーククラゲのステーキをとって彼女の前に置きます。
「次はこれを食べてもらえませんか?」
「う、うん……」
ルキさんは恐る恐るステーキを食べました。
「これも美味しい!スモーククラゲの臭みが全くない!旨味だけが濃縮されている!」
「それもルキさんの作った蘇生牛刀を使いました。一定の速度で切る事によって臭みが出ないんです。それもルキさんの包丁が無ければ出来ない調理なんです」
私がそう言うとルキさんの目に涙が出ていました。ルキさんは次々と料理を食べていきます。
「この餡掛けの野菜炒め、様々な触感が楽しめて味も美味しい!」
「それは乱中華包丁で『カッチンネギ』と『メタルピーマン』を切りました。それによって触感を損なうことなく旨味も引き出せるんです」
「んんっ、このカルボナーラ、濃厚なチーズの味わいの中にクリの甘さやコクが含まれてる!美味しい!」
「それはムテキクリの実を摩り下ろして隠し味に使いました。このムテキクリもルキさんの作った無限ぺティナイフでなければ調理は出来ません」
「このイカの刺身、まるで宝石のように輝いている!身も薄いのに噛めば噛むほど旨味が出てくる!」
「そのプルルンイカは身が柔らかすぎるので羽衣薄刃でないと綺麗に切れないんです」
「あむっ……このキノコはロンズデーキノコだね。硬すぎて普通では食べられないはずなのに柔らかくて美味しい!」
「はい、ロンズデーキノコは1ミリもズレずに中心から真っ二つに斬る事によって熱を加えると柔らかくなるんです。これは世界一の鋭さを誇る一刀柳刃があってこその調理です」
どんどん私の料理を食べていくルキさん、一品を食べ終えるごとに涙の量は増えていきました。
「ルキさん、どうですか?この料理は全部貴方の作った包丁で作ったんですよ?」
「オレの作った包丁がこんなに美味しい料理を……?」
「そうですよ。どんなに料理人の腕が良くてもさばけない食材はあります、それを可能にしてくれたのはメルクさんのメルク包丁です。そしてそのメルクさんの生み出した技術はルキさんがしっかりと受け継いでいます」
「っ!」
私はそう言ってルキさんの手を握りました。
「ルキさんは世界中の人たちに感謝されているんです。だってこの6年間メルク包丁を作っていたのは貴方なんですから」
「オレが皆に……?」
「ルキさんは自分をメルクさんの代わり……いや偽物でしかないと思っているのかもしれません。でもそんな事はありません!貴方も世界の人々が認める最高の
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