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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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 その年の4月になって、ななのちゃんの春休みの時、僕の休みに一緒に遊びに行く連れて行く約束をしていたので、僕達は、琵琶湖の観光船に乗ることにしていた。

 やっぱり、途中の駅で待ち合わせをしていて、ななのちゃんはジーンのジャンパースカートに小さなショルダーバッグを下げていた。乗り換えは面倒なのでJRの大津駅から歩いて大津港に向かった。途中は、さすがに手を繋ぐ程度にして歩いていたのだったけど、ななのちゃんは時たまスキップするようになっていた。

「私 船に乗るのって初めてなんだよ 琵琶湖ってやっぱり すごいね こんな大きなお船 ねぇ ねぇ あれっ カモメでしょ? 」

「そうだなぁー 寄ってくるんだね」

「私達の住んでるとこ あっちのほうだね ぜんぜん 見えへんヤン なぁ あのお山 比叡山やなー 高いねぇー あの上からやったら琵琶湖全部見えるんカナー」

「うーん 全部は見えないと思うよ」と、僕は自信無かったのだが、いい加減な返事をしていた。と、言うより、あんまりななのちゃんが大きな声を出していたので、周りに恥ずかしかったのだ。

 降りてきて、芝生の広い所があったので、ななのちゃんが「あそこ 座ろー」と言ってきて、少し小高いところに並んで座ると、ななのちゃんが横にぴったりとくっついて腕を絡ませてきた。

「なぁ 男の子と付き合うって どういうことになるん?」

「えー 誰かに付き合おうって言われたのか?」

「ううん 私なんかー ちょっかいしてくる子おるけど 相手せへんから・・あのなー リョウのこと」

「そうかー まぁ 君達の場合はー 一緒に遊びに行くとか、勉強するとか仲良くすることかなー 中には、好きって気持ちもあるんだろうなぁー」

「キスとか抱き合ったりもするんでしょ?」

「まぁ お互いが信頼するようになるとなー」

「じゃぁー 私達も付き合ってるんやろかー?」

「・・・チョット 違うなぁー 僕は、ななのちゃんのこと好きだよ でも、それとは・・・違うんだ 年も離れているし・・」

「ふーん じゃぁ エンコウ?」

「ジョーダンじゃあないよ そんな気持ちも無い! あのさー ななののことは妹みたいなー」

「へぇー 私って まだ そんなもんなんだぁー つまんないの!」

「あのさー ななのが二十歳過ぎのオッサンと付き合ってますって おかしいだろう?」

「そうかなー 好きな人だったら いいんじゃあないのー」

「それは・・もっと 大人になってからの話だよ いまは、強いて言うなら・・友達だな さぁ お昼ご飯 食べに行こう」

 僕達は路面電車に乗って、小さな峠の途中の駅に降り立って、少し、坂を上って林に囲まれたお店を目指した。お昼をまわっていたので、おそらく席は空いて
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