メモリーデイズ
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で俺たちは何かを確信し、視線を混ぜ合わせると・・・
「さようなら!!」
「逃げろ!!」
「あ!!おい!!」
彼女たちに背を向け振り返ることなくダッシュで走り出す。
「ヤバイヤバイ!!」
「あのミラさんはヤバすぎる」
「いや、そうじゃなくて・・・」
あれが魔人ミラジェーンさんかとも思ったものの、それ以上にこの時代の人と接触してしまったことがまずい。しかもよりによってギルドの人たちに。
「あれ?ウェンディ」
「何?」
「あの人たちも見たことない?」
後ろから追いかけられている気配もないため脚を緩めると、前方に見たことがある男性が二人。あれは・・・マカオさんとワカバさん?
「わぁ!!二人とも若いね」
「ここって何年くらい前なのかな?」
俺たちの記憶よりも遥かに若いマカオさんとワカバさん。その二人が見ているのは、ショートヘアの綺麗な女の人。
「よし、行ってくるぜ」
「おいおい、マジかよ」
「大丈夫だ、俺には勝算がある」
何やら意を決したようにその女性の元へと駆けていくマカオさん。もしかしてあれがマカオさんの奥さん?しかも二人めっちゃ仲良さそうに話してる!!
「なんかすごいところ見ちゃったね」
「びっくりしたね」
ちょっとドキドキしながらこれ以上見るのは申し訳ないとその場を後にする俺たち。その後も行く先々で昔の皆さんのような人たちを見かけたことによりナツさんとグレイさんを探すことができなかった俺たちは、日も落ちてきたため一度ルーシィさんと合流するためにギルドの方へと向かった。
「ルーシィさん!!」
「シリル、声大きいよ」
バニーガールの姿で何やら叫びながら頭を抱えていたルーシィさんを見つけ、駆け寄っていく。彼女もそれに気が付いたようでこちらに向き返る。
「シリル!!ウェンディ!!どう・・・!!」
こちらを向いた彼女は手をあげたかと思ったら、突然動きが止まった。それと同時に背後から何かが駆けてくる音が次第に大きくなってくる。
「誰かぁ!?」
「「え?」」
その音の方に視線を向けるとこちらへと飛び込んでくる馬車。これにはたまらず俺たち三人は倒れるように回避することしかできない。
「助けてぇ!!馬が暴走しちまった!!」
そう言いながら懸命に馬車を追いかけている小太りのおじさん。彼は力尽きたのかその場に倒れると、とんでもないことを言い出した。
「あの馬車の中にはお客様が・・・」
「「「え?」」」
それを聞いた瞬間、俺たち三人の脚は一斉に動いていた。歴史の改変とかそんなことは関係ない、とにかく目の前の命を守らなければならないと。しかし、馬車に普通に走っては追い付く
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