メモリーデイズ
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イさん。エルザさんも怒っているようだけど、二人はそれを気にすることなく彼女へと突進する。
「俺は今日こそ!!」
「エルザに勝つ!!」
二人同時に飛びかかったナツさんとグレイさんらしき子供。それを迎え撃ったエルザさんらしき子供は不敵な笑みを浮かべたかと思うと、瞬く間に彼らを叩きのめしていました。
「いや!!強すぎ!!」
「ものの一瞬で・・・」
あまりの出来事に驚いている俺とちょっと引いているウェンディ。その俺たちの横では、ルーシィさんが何やらぶつぶつと呟いていました。
「何これ・・・小さいエルザにナツとグレイ・・・」
「ルーシィさん・・・俺たちもしかして・・・」
「過去の世界に来ちゃったとかじゃないですよね?」
「えぇ!?」
考えられるとしたらそう。だってあまりにも出来すぎてる。エルザさんたちにあの子たちは似すぎているし、ギルドもナツさんたちの記憶にある姿。とても俺たちが夢を見ているとは考えにくい。
「どうした?もう終わりか」
伸びている二人に得意気な表情の小さいエルザさん。そんな彼女とは真逆で、ルーシィさんの顔色は悪い。
「過去・・・そんなまさか・・・ここは、過去の世界ってこと?どうしよう・・・少し整理しなきゃ・・・」
「「小さい俺に何しやがるエルザ!?」」
「うわっ!!もう順応してる!!」
「さすがというか・・・」
「何も考えてなさすぎのような・・・」
困惑している俺たちに対しナツさんとグレイさんはもう理解できているよう。いや、この二人じゃ何も考えてないだけとも思えるけどね。
「私は、この日を覚えているぞ」
俺たち同様に驚いていたエルザさんだったが、彼女もここが過去の世界と理解した途端、そんなことを言い出した。
「『立て、立ち上がるんだ』。幼い私がこの直後に言う言葉だ」
「「え?」」
エルザさんの中でこの日の出来事は相当印象深かったのか、そんな感動的な言葉を言っていたらしい。きっと彼女なりのエールだったのだろうと俺たち全員がその言葉を待っていると、確かに彼女はそう言った。
「立てぇ!!立ち上がるんだぁ!!」
倒れている二人を蹴り上げながら。
「「全然イントネーション違うじゃねぇか!!」」
「う・・・ううむ」
これは彼女も記憶違いだったらしく恥ずかしそうに頬を赤らめていた。その間も小さいエルザさんは相当ご立腹らしく二人を追いかけ回している。どうやら二人が彼女のケーキを食べたみたいだけど、二人とも否定しておりひたすら逃げ回っているみたいだ。
「なんかかわいいね、みんな」
「そうですね」
「仲良しですね」
この頃から三人は仲が良かったのか、この追いかけっこしている姿も微笑ましく見えてしまう。ナツさんとグレイさんは嫌な記
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