第一章
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つの俺達は違うというのか」
「彼等は元々は神、いえ人が創りし者達でした。しかし」
「彼等の存在に目をつけたその神が何かをしたのか」
「支配したのです」
青年は言った。
「彼等の王となり。しかしそれはまた」
さらに言葉を続ける。話は木野にとっては信じられないものになろうとしていた。だが木野はそれを聞く。自分の運命と向かい合う為に。今話を聞いていた。
「彼の分身の一つでしかないのです。彼はこれまで無数の分身を使って人を支配しようとしてきたのです」
「そのもう一つの俺達もまた」
「そうです。貴方の運命はそのもう一つの貴方達を止め」
「その神を倒す」
「その運命、受け入れられますか」
「俺は全てを失ってきた男だ」
彼はここで言うのであった。
「そして死んだ身。今更何も恐れることはない」
「では」
「そうだ。俺はまた戦う」
言いながら自分の右腕を見る。弟の手を。
「それが運命ならば。アギトの運命ならば」
「わかりました。では貴方もまた戦場に」
「後は運命が指し示してくれる」
木野は青年に対して言った。
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