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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
どうあってかあたしは、追われている
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によるものかと…。」
「またそういうのが現れやがったのか…。」
葛城財団の目的、それは女性サーヴァントをこの本部に集めることである。
本来の目的は代表やその一部の人間しか知られてはいないが、代表はサーヴァントを集め、ハーレムを形成しているのだ。
ともかく、この目的が達成されなければ財団の意味が無い。
こうして財団の活動を邪魔するものは全国各地に確かに存在している。
活動の邪魔だけでなく支部を潰して回る者や、積極的に隊員を殺しにくる者。財団にとって大きな驚異となりつつある者もいるが、芽は早いうちに摘み取るほうがいい。
「武蔵の件はいい。今はこの横浜エリアにいる邪魔者を始末しろ。」
「かしこまりました。では…彼らの出番ですね?」
部下がそう聞くと、高級そうな革のソファにふんぞり返る代表はただ頷いた。
「以蔵を呼べ。次はないと伝えろ。」
「はっ。」
代表からの名を受け、部下はそのまま礼をすると踵を返し足早に去っていく。
それから代表はタブレットを取り出し、実働部隊達が撮ったであろう今回のターゲットを見て舌なめずりをした。
「マスターは……男か。見たことねぇサーバントだが、まぁこんな奴には勿体なさすぎる代物だ。俺様がもらっといてやるか。」
見ていたのは彼女ではなく、その隣にいる者。
紫式部。
そういえばまだ自分はこのサーヴァントを所持していなかったなと思い、彼女の顔、胸、腰つきを穴があくほど見つめながらどうしてやろうかと物思いにふけるのであった。
もし、捕まえてこなかったら?任務失敗したら?ということはない。
財団にとって失敗はすなわち死。
つまり成功しかありえない。
だから代表は成功することしか考えないのだ。
武蔵の件で一度は失態を犯し、情けをかけてやった財団お抱えの暗殺者だが、今度こそはまぁ上手くやるだろうと悩むことはなく、彼は次に捕まえてくサーヴァントの事を考えニヤつくのだった。
?
数日後…。
葛城財団の活動は以前にも増して活発になった。
街へ向かえば奴らはいるし、あちらも向こうを認知しているらしくあたしと香子を見るなり襲いかかるようになった。
要注意人物だ。とか言われたからそれなりにマークはされているんだと思う。
で、
「葵様、どちらへ?」
「ちょっとね。走ろうかなって。」
少しばかり走って鍛えようと考えた。
余計な改築のせいでこの図書館にはジムがあるけど、やっぱり走るには広さが足りない。
ランニングマシンこそあるにはあるが、ここは気分転換も兼ねてだ。
せっかく走るのだから外で思い切り走りたかった。
「ですが最近はここら辺りにも財団の目撃例が…。」
「大丈夫でしょ。アヴィケブロンさんのゴーレムが巡回して
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