第十話 英雄もまたその七
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「耐えられている、ではだ」
「さらにか」
「来るのだ」
攻撃を仕掛けよというのだ。
「そして私に勝つのだ」
「そうか、ほな今度は」
「何とするのかしら」
「神具を使う」
こちらの攻撃に移るとだ、アレンカールに話した。
「神船のな」
「それに入るのね」
「乗るか、船は戦艦にする」
この形にというのだ。
「それでや」
「艦砲射撃ね」
「それを仕掛ける」
「わかったわ、ほなあたいはね」
アレンカールはリーの攻撃の話を聞いてにやりと笑った、そうしてにやりと笑ってこう言ったのだった。
「あたいの得意な攻撃をさせてもらうわ」
「拳を使うか」
「そして足もね」
こちらもというのだ。
「使ってね」
「攻めるんやな」
「ええ」
こうリーに話した。
「カポエラの技を使ってね」
「そうか、ほな自分はそうして攻めて」
「あんたは神具でね」
「戦おうな」
「そうしましょう」
二人で話してだった。
リーは神具の神船をキングジョージ五世級を思わせる戦艦の形にしてだった、その艦橋の中に瞬間移動して言った。
「全砲門を使ってや」
「攻撃ですね」
「そや、ええな」
「わかりました」
神船の声が応えてきた。
「それではです」
「これよりな」
「攻撃させて頂きます」
この言葉と共にだった。
戦艦の砲塔が一斉に左に動いてだった。
眼下にいるジャアファルに砲撃を行った、凄まじい轟音と炎が起こった直後にジャアファルを幾つの爆発が起こり。
その後でアレンカールは突っ込み両手で激しいジャブのラッシュを放ち。
その両手を地に着けて逆立ちの姿勢でだ。
両足を激しく回転させて蹴りを放つ、リーはそれを見て言った。
「見事や、ほなや」
「我々もですね」
「リーそして他の仲間達と一緒にな」
神船に応えて言うのだった。
「このままな」
「攻撃をしていきますね」
「術も使う」
こう言ってジャアファルに今度は落雷を何度も落とした。
「こうしてな」
「そしてですね」
「最後の最後はな」
まさにというのだ。
「勝つで」
「この度も」
「ああ、そうするで」
こう言って神船と共に攻撃を放った、他の仲間達もそうしてだった。
ジャアファルにも勝った、だがすぐにだ。
別のアラビアンナイトの英傑との戦闘に入った、そして。
最後はだ、ハールーン=アル=ラシードだったが。
彼の攻撃を受けてだ、シェリルは思わず言った。
「かわせるとさえな」
「思えんな」
「防ぐしかなかったわ」
術でそうしてからメルヴィルに答えた。
「もうな」
「そやな、あまりにも速かったからな」
「攻撃が、しかもな」
それに加えてというのだ。
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