暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダークウガ サムズアップ=アゲイン
第二章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ないの?」
 ここで青い服の女が言ってきた。
「グロンギだけじゃない」
「そう。ほら、グロンギってどう出て来たかわかってないわよね、結局」
「そういえば」
 その通りである。グロンギはその発祥も詳細な歴史も文化もわかっていないのだ。そうした意味でまだ多くの謎が残っているのである。
「グロンギを作った存在がいるのです」
 青年はまた述べた。
「その存在は人を害しようとしています。その存在がまた」
「グロンギは作られた存在。そしてそれを作った者が出て来ようとしている」
「そうです。だから私達は貴方の前に現われたのです」
「俺に人々を守る為に戦う為に」
「またクウガとして」
 彼は言った。
「よいでしょうか、クウガよ」
「しかし俺はもうクウガには」
 変身できない。それを言おうとする。だが青年は微笑みを浮かべて五代の腹に手をかざしてきた。そしてその手から白い輝かしい光を放ったのであった。
「なっ・・・・・・」
「感じるでしょう、力を」
 青年は光を放ちながら彼に語り掛ける。
「力がみなぎるのが。そして」
「クウガに」
「そうです。日本です」
 彼は光を放ち終え手を元に戻して言う。
「日本に戻るのです。そしてまた」
「戦いに」
「貴方が戦いたくないのはわかってるわ。けれどね」
「俺でなければ」
「そういうこと。悪いけれど我慢してね、そこは」
 女は明るい言葉だったが少し真剣な響きをその声に持たせていた。
「世の中の人達の為に」
「わかりました」
 五代は真摯な顔で頷いた。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ