第七十話 平和だろその七
[8]前話 [2]次話
「最悪よ」
「その地震もあるからね」
「災害についてはっていうのね」
「多過ぎるでしょ」
幾ら何でもという口調での言葉だった。
「流石に」
「それどの国の人も言うわね」
「だから多過ぎるからよ」
留奈に眉を顰めさせたまま話した。
「ない災害ないんじゃないの?」
「雪崩も土砂崩れもあるしね」
「旱魃もあるでしょ」
「日照りはあるわね」
「そうよね」
「逆に大雨もあってね」
日照りとは正反対にというのだ。
「川の氾濫とかもね」
「あるわね」
「そうなのよね」
「疫病とかは少ない感じだけれど」
「天然痘とかコレラ流行ったことあるけれどね」
特に天然痘は奈良時代大流行した、それを鎮め国家安泰を計る為に奈良の大仏が造られたのである。
「まあアフリカみたいにね」
「色々な疫病ないでしょ」
「アフリカは多いのよね」
「特に南の方はね」
アフリカ大陸と言っても広い、北は地中海に面した砂漠地帯でありジャングルもサバンナもあれば山脈もあるのだ。
「エイズもあるしね」
「元々アフリカの風土病よね」
「虫も怖いのいるし」
「ああ、ツエツエバエとか」
留奈はすぐにこの虫を出した。
「何かアフリカでいつもアイロンがけする人いるらしいけれど」
「服に着いたそうした虫の卵をね」
「アイロンの熱で殺すのね」
「さもないとよ」
アイロンがけを怠ればというのだ。
「虫の卵が身体に付いて」
「寄生されるのね」
「それでとんでもないことになるから」
真剣そのものの顔でだ、留奈に話した。
「アフリカの南の方ではね」
「服に熱心にアイロンかけるのね」
「そうよ、身体に瘤が出来たと思ったら」
その時はというのだ。
「その中に虫がね」
「一杯いるのね」
「川魚とか食べた時みたいに」
「寄生虫ね」
「それになるのよ」
「アフリカって自然も大変なのね」
「まあね、けれど災害はよ」
ケニアから来た娘はまたこちらの話をした。
「日本よりずっと少ないから」
「そこはいいことなのね」
「というか日本の災害の多さは凄いから」
「他の国と比べて桁が違うのね」
「平和でもね」
そうした国だがというのだ。
「災害は多いわね、そういえば火山も多くて」
「噴火もするわよ」
「普賢岳とかよね」
「浅間山も噴火したしね」
江戸時代中期のことである。
「もうそれでね」
「大変なことになったわよね」
「江戸も灰が積もったっていうし」
火山灰がだ、そこまでの噴火であったのだ。
「物凄かったのよ」
「富士山も噴火したことあったのよね」
「二百年位噴火してないけれどね」
しかし噴火した記録があるのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ