第二章
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「何か普通ね」
「天使っていってもね」
「トランプしてスポーツして」
「世間話してね」
「ご飯も食べるし」
「いや、別にだ」
ターリャはクラスメイト達にこう返した。
「私も普通に生きているからな」
「天使でもなのね」
「普通に生活してるのね」
「日常は」
「普通にあちらの世界で暮らしていてだ」
それでというのだ。
「こちらの世界でもな」
「暮らしているのね」
「普通に」
「そうなのね」
「あちらは他の種族も存在しているが」
それでもというのだ。
「暮らしは変わらない、ただ」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「カツカレーはない」
今食べているそれはというのだ。
「美味いな、病みつきになる」
「いや、カツカレーはいいでしょ」
「特に」
「これといって」
クラスメイト達はたーりゃの今の言葉にはこう返した。
「そういえばパンナコッタさんカレー好きね」
「カツカレーに限らず」
「前も食べてたしね」
「私達の世界にもカレーはあるが」
それでもとだ、ターリャは言うのだった。
「こちらのカレーの方が美味いからな」
「それでなのね」
「よく食べるのね」
「そうなのね」
「そうだ、そしてだ」
そのカレーを食べつつ言うのだった。
「カツカレーはないからな」
「それで今も食べてるのね」
「そうなのね」
「そうだ、こんな美味いものはない」
こうまで言うのだった。
「いいな」
「気に入ってくれたなら何よりだけれど」
「本当にカレー好きね」
「そうなのね」
「まことにな、これはいい」
こう話してだった。
ターリャはカツカレーを堪能しつつクラスメイト達と話した、闇魔法を使ってくれと言うとすぐに披露してだった。
天使の技も見せた、だが至ってだった。
性格も思考もこちらの世界の女の子達と同じでファッションにも凝ってだった。
プライベートでジーンズを穿いてこんなことも言った。
「似合うか」
「ええ、凄くね」
「似合ってるわ」
「かなりね」
「それならいい、あちらの世界でもズボンが好きでな」
一緒に店に入ったクラスメイト達に話した。
「よく穿くが」
「そうなのね」
「天使でもズボンあるのね」
「ちゃんと」
「そして女でも穿くが」
それでもというのだ。
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