第一章
[2]次話
異界のエンジェル
異世界とのゲートが突如開いた、その結果。
異世界との交流がはじまった、幸い戦争等の深刻な衝突は生じず平和に交流は進んでいった。それでだ。
会社でも学校でもお互いに留学生が来たりして文化交流も行われた、それで酒井修治が通っている高校にもだ。
異世界からの留学生が来た、その留学生はというと。
「ターリャ=パンナコッタだ、以後頼む」
「美味しそうな名前だな」
「そうした名字だな」
「っていうか白い翼生えてるな」
「頭に輪っか浮かんでるな」
「ってことは」
「種族は天使だ」
茶色の髪の毛をポニーテールにし凛とした切れ長の茶色の目の細面の顔で言ってきた、背は一六五程でスタイルは抜群だ。
「以後頼む」
「ってリアル天使かよ」
「異世界人でもレアだよな」
「流石に天使だとな」
「流石にな」
「しかしだ」
ターリャは毅然として言った。
「私はダークビショップだ」
「えっ、天使なのにかよ」
「職業それかよ」
「光属性だろ、天使って」
「闇属性の魔法使うのかよ」
「私の世界の学校で習った、光の魔法も使えるが」
それと共にというのだ。
「闇の魔法も使える」
「そうなのかよ」
「普通天使って光属性でな」
「闇は苦手なのに」
「あっちの世界では使えるのかよ」
「天におられる神々の中には闇の神もおられるからな」
自分の世界ではとだ、ターリャは話した。
「それでだ」
「ああ、闇の神様でもか」
「いい神様でか」
「それで習えるんだな」
「ダークビショップになれるんだな」
「闇は悪ではない、属性の一つに過ぎない」
ターリャはこうも言った。
「そういうものだ、あとだ」
「まだあるのか」
「そうなのか」
「言うことはあるんだな」
「こうしてだ」
ターリャが一言言うとだった。
頭のリング天使のそれも純白の翼も消えた、それで言うのだった。
「消せる」
「そうなんだな」
「何か輪っかと羽根消えると普通だな」
「普通の姿になるな」
「それなら」
「別に種族のことは気にしなくていい」
また言うターリャだった。
「外見も変わるからな」
「天使でもそうなんだな」
「世界が違うとな」
「闇にも抵抗がなくて」
「輪っかや翼も消せるんだ」
「以後宜しく頼む」
こう言ってだった。
ターリャはクラスに入った、するとすぐに畏まった態度であったがクラスに打ち解け。
クラスメイト達と一緒にトランプをしたりバスケットボールをしたりそれぞれの世界の世間話をしてだった。
昼食の時食堂でカツカレーを食べているターリャにだ、クラスメイト達は言った。
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